ニュース
0.9Vから駆動可能な水晶発振器、リバーエレテック:低電圧駆動専用の回路構成
リバーエレテックは、0.9Vから駆動可能な水晶発振器「FCXO-07F」の出荷を開始した。独自開発の低電圧専用回路構成を採用し、0.9Vからの安定した発振精度と低消費電力を両立している。
リバーエレテックは2025年5月、0.9Vから駆動可能な水晶発振器「FCXO-07F」の出荷を開始した。既に複数の顧客にサンプル提供していて、2026年3月末までの量産化を目指す。
同製品は、同社が独自に開発した低電圧専用回路構成を採用。低消費電力での用途に対応している。0.9Vからの安定した発振精度と低消費電力を両立した。
小型パッケージを採用
動作時消費電流は最大3.5mA(54MHz、0.9V動作時)で、スタンバイ時消費電流は最大50μAとなる。公称周波数は24〜54MHz、周波数許容偏差(25℃)は±7ppm、最大負荷容量は15pF。−40〜+85℃(最大+125℃)の温度範囲で動作する。
1.6×1.2mmの小型パッケージを採用。実装面積が限られるモバイル機器やウェアラブルデバイス、IoTなどの用途に適する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「世界最小」1612サイズで1.2V駆動のTCXO、大真空
大真空は、サイズ1.6×1.2mmで1.2V駆動に対応したTCXO「DSB1612SLD」「DSB211SLD」を開発した。1.1〜2.0Vと低電圧での駆動が可能で、消費電力は1.73mWだ。
消費電力56%減、体積比85%減の恒温槽付水晶発振器
セイコーエプソンは、OCXO「OG7050CAN」を開発した。同社従来品と比べて消費電力が56%減、体積比が85%減となっている。2025年4月からのサンプル提供開始を計画している。
独自カットの水晶発振器 ジッタは20フェムト秒
リバーエレテックは、1チップオシレーター「KCRO-04」のサンプル出荷を開始した。水晶のカット角「KoTカット」を用いたOPAW発振器の第3弾となり、独自開発した発振用ICを採用している。
105℃の高温環境に対応する、2016サイズの小型差動出力水晶発振器
日本電波工業は、小型光通信モジュール向けに、2016サイズの差動出力水晶発振器「NP2016SA」「NP2016SB」を開発した。105℃の高温に対応し、位相ジッタは70フェムト秒となっている。
水晶発振器搭載のクロックジェネレーター
ルネサス エレクトロニクスは、水晶発振器を搭載したプログラマブルクロックジェネレーター「VersaClock 7」を発売した。ユーザー自身で周波数や入出力レベル、汎用I/Oピン機能を設定できる。
