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高音質技術を応用 日清紡マイクロのJFET入力オーディオ用オペアンプ:I-V変換アンプにも対応
日清紡マイクロデバイスは、2回路入りのJ-FET入力ハイエンドオーディオ用オペアンプ「MUSES8921」を発売した。信号経路や電源経路の改善、素子配置の最適化により音質が向上している。
日清紡マイクロデバイスは2025年10月、2回路入りのJFET入力ハイエンドオーディオ用オペアンプ「MUSES8921」を発売した。1000個購入時のサンプル単価は「MUSES8921AN」が500円、「MUSES8921GR」が550円(いずれも税込)。月産10万個規模を予定している。
MUSES8921は、同社従来品「MUSES8920/A」をベースとしている。フラグシップモデルの開発過程で得た、高音質化技術を応用した。信号経路や電源経路の改善、素子配置の最適化により音質が向上している。
I-V変換アンプにも対応可能
入力換算雑音電圧(ノイズ特性)が8.0nV/√Hz(f=1kHz)、全高調波歪率が0.0004%、利得帯域幅積が11MHz、スルーレートが25V/マイクロ秒(いずれも代表値)。オーディオ用プリアンプやレファレンスアンプ、アクティブフィルター、ラインアンプなどに対応できる。JFET入力により入力バイアス電流を5pA(代表値)に抑え、I-V変換アンプ用途にも適する。
パッケージは、MUSES8921ANが4.0×3.5×0.75mmのDFN4035-8-GRを、MUSES8921GRが3.9×5.0×1.65mmのEMP-8-ANをそれぞれ採用した。
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