マイクロ波方式WPT向けダイオード、日清紡マイクロ:IoT、インフラ機器への給電で注目
日清紡マイクロデバイスは、マイクロ波方式WPT向けダイオード「NT9000」「NT9001」「NT9002」「NT9003」を発売する。低順方向電圧と高DC耐圧を両立した。
日清紡マイクロデバイスは2026年3月、マイクロ波方式ワイヤレス電力伝送(WPT)向けダイオード「NT9000」「NT9001」「NT9002」「NT9003」を発売すると発表した。同年5月にサンプル受注を開始する予定で、1000個購入時の参考単価は440円。月産規模は100万個を計画する。
同製品群は、マイクロ波を直流電力へ変換する整流回路向けのダイオードだ。920MHz帯、2.4GHz帯、5.7GHz帯の周波数に対応している。
順方向電圧を0.1Vに抑え、入力電力が小さい場合でも整流回路において高効率にDC変換可能。DC耐圧も高めていて、入力電力が大きくなり出力電圧が高くなった場合も素子の破壊やリーク電流の増加を抑えられる。逆方向電圧は20Vの絶対最大定格を備えた。
1.2mm角パッケージに2素子を内蔵
NT9000、NT9001が1Wクラスの整流回路向け、NT9002、NT9003が1mWクラスの低電力用途向けになっている。逆方向リーク電流は、NT9000が10μA、NT9001が20μA、NT9002が0.5μA、NT9003が1μA。等価直列抵抗はそれぞれ4/2/110/55Ω、等価容量は0.2/0.4/0.025/0.03pFになる。
パッケージは1.2×1.2×0.427mmのDFN1212-4-HDを採用。1パッケージ内に2個のダイオード素子を内蔵した。倍電圧回路やブリッジ回路など複数のダイオードを用いる整流回路で、基板上の実装面積を削減できる。多段接続を必要とする回路でも実装効率を高めやすい。
マイクロ波を用いるWPT技術は、IoT機器や社会インフラ機器へ無線で電力を供給する手段として注目が高まっている。各国で周波数利用制度の整備や規制緩和も進んでいて、WPTの社会実装を後押しする動きが広がっているという。
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