車載配線保護をソフトウェアで最適化 インフィニオンの新型eFuse:SPI搭載、保護パラメーターを変更可能
インフィニオン テクノロジーズは、12V車載向けeFuse「SPOC Wire Guard BTS80009-SWPx-1ES」を発表した。SPIインタフェースを備え、車種に応じて保護パラメーターをソフトウェアで変更できる。ソフトウェア定義車両(SDV)のE/Eアーキテクチャでの使用を想定する。
インフィニオン テクノロジーズは2026年7月、12V車載eFuse(電子ヒューズ)「SPOC Wire Guard BTS80009-SWPx-1ES」を発表した。SPIインタフェースを備えた高集積型のスマートパワースイッチで、既に量産を開始している。
同製品は、最大34.5Aの電流に対応し、保護機能付きのハイサイドスイッチやI2t配線保護機能、ソフトウェアによる設定機能、診断機能を1チップに統合している。ゲートドライバーIC、MOSFET、シャント抵抗を用いる従来の構成を置き換えることで、プリント基板(PCB)上の実装面積を削減できる。
マイクロ秒単位で故障を切り離す機能や、高精度の電流センシング機能も備えた。従来の溶断ヒューズを用いる場合に比べ、配線径の過剰設計を抑えられる。また、ノイズの影響を受けにくい電源供給も可能になる。常時給電する負荷向けには、保護機能を維持しながら消費電流を数マイクロアンペアに抑える専用アイドルモードを搭載した。
ソフトウェアで保護パラメーターを変更可能
24ビットSPIインタフェースは、デイジーチェーン接続に対応。マイクロコントローラーのI/Oポートを効率的に利用できる。車種ごとに構成や保護パラメーターをソフトウェアで変更でき、異なる車種間でのプラットフォーム共通化にも適する。
リアルタイムの状態情報や事前警告インジケーター、各種診断情報を出力する機能も搭載した。OTA(Over-the-Air)アップデートに対応するソフトウェア定義車両(SDV)のE/E(電気/電子)アーキテクチャでの使用を想定する。
同製品はISO 26262に準拠し、ASIL-Dまでのシステムに利用できるSEooC(Safety Element out of Context)として提供する。アプリケーション固有の安全状態設定向けに、不揮発性メモリも内蔵した。負荷故障に伴う電源電圧の低下に自律的に応答して電源系統を保護するほか、単一チャネルアーキテクチャによって故障が他の出力へ波及するのを防ぐ。
先進運転支援システム(ADAS)向け機能に加え、レベル2++からレベル5までの自動運転システムにおけるフェイルオペレーショナル機能にも対応する。機能が異なるA/I/P/Fの4種をラインアップし、オン抵抗が異なる3製品も2026年末までに追加する予定だ。
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