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「世界最小」3端子MLCC 高周波領域での安定動作に貢献:実装面積を従来比で約64%削減

村田製作所は、3端子低ESL(等価直列インダクタンス)チップ積層セラミックコンデンサーとして、「世界最小」という0603Mサイズ(0.6×0.3mm)の「LLDシリーズ」を開発、量産を始めた。小型・高性能化が進むスマートフォンやスマートウォッチなどの用途に向ける。

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IC近傍における電源電圧の変動を抑え安定動作に貢献

 村田製作所は2026年9月、3端子低ESLチップ積層セラミックコンデンサー(3端子コンデンサー)として、「世界最小」(同社)だという0603Mサイズ(0.6×0.3mm)の「LLDシリーズ」を開発、量産を始めたと発表した。小型/高性能化が進むスマートフォンやスマートウォッチなどの用途に向ける。

LLDシリーズの外観
LLDシリーズの外観[クリックで拡大] 出所:村田製作所

 電子機器の高性能化、多機能化により、搭載するICにも高い性能が求められる。このため、高周波動作時でも安定して動作する回路を設計する必要がある。ここで重要になるのが、高周波回路における電流変動に対し、必要となる電流を速やかに供給し、IC近傍における電源電圧の変動を抑えることだ。また、実装基板の省スペース化にも対応しなければならない。

 3端子コンデンサーは、一般的な2端子コンデンサーに比べ電流経路が短く、複数の短い電流経路を設けられる。このため、ICが必要とする電流が変動しても速やかに供給して、電圧の変動を抑えられる。ただ、内部電極や外部電極の構造が複雑になるので、2端子コンデンサーに比べ小型化が難しかったという。

2端子コンデンサーと3端子コンデンサーの比較
2端子コンデンサーと3端子コンデンサーの比較[クリックで拡大] 出所:村田製作所

 そこで村田製作所は、電極構造の設計最適化と製造プロセスの高度化に取り組み、0603Mサイズの3端子コンデンサーを開発した。従来の1005Mサイズ(1.0×0.5mm)品に比べ、実装面積を約64%削減できるという。

 LLDシリーズとして今回は、定格電圧が4Vdcで使用温度範囲が−55〜85℃の製品と、定格電圧が2.5Vdcで使用温度範囲が−55〜105℃の製品を用意した。静電容量は2製品とも1μFだ。

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