単体で24Vクランプ電圧/7000W実現のTVSダイオード:ADASなど車載システム向け
リテルヒューズは、車載グレードの過渡電圧抑制(TVS)ダイオード「TP7.0SMD-XCシリーズ」を発表した。高度なフォールドバック技術の採用により、コンパクトな表面実装パッケージで最大7000Wのピークパルス電力に対応しつつ、安定した24Vのなクランプ電圧を実現する。
リテルヒューズは2026年10月、車載グレードのTVSダイオード「TP7.0SMD-XCシリーズ」を発表した。すでに発売していて、主力製品の「TP7.0SMD24CA-XC」はテープ&リール(3000個単位)で提供される。
ADASなど車載システムの実装面積削減に貢献
絶対最大定格(AMR)が低い高感度ICを搭載した車載電子システムでは、回路の動作電圧に近い電圧でクランプできる保護部品が求められる。しかし、従来のTVSデバイスでは車載システムで要求される低クランプ電圧を単体で実現できず、複数のデバイスを直列接続して対応するケースがあった。
同製品は、高度なフォールドバック技術を採用することで、単体で安定した24Vのクランプ電圧と最大7000Wのピークパルス電力を実現する。これにより、設計者は車載用12Vおよび24Vのジャンプスタート適合要件を満たしながら、AMRの低いICを保護するための設計の余裕を確保できる。同社によると「リテルヒューズとして、表面実装品でこのレベルのサージ電流耐量とフォールドバック型クランプ性能を組み合わせた初の製品」だという。
AEC-Q101認定を取得し、生産部品承認プロセス(PPAP)にも対応。接合部動作温度範囲は−65〜+175℃だ。IEC 61000-4-2に準拠した最大30kVの静電気放電(ESD)保護(気中放電/接触放電)と、データラインにおけるIEC 61000-4-4準拠の電気的高速過渡現象(EFT)保護を備える。環境面ではつや消しスズめっきリード(鉛フリー)、ハロゲンフリー、RoHSに準拠する。
自動車の12Vバッテリーシステムを対象としていて、ゾーン制御ユニット(ZCU)、逆接続保護回路、先進運転支援システム(ADAS)などへの適用を想定する。従来型のTVSデバイスと直列接続することで、48Vバッテリーシステムにも低クランプ電圧による保護を拡張できる。
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