ニュース
決済システム向けNFCリーダーライターIC:STマイクロ ST25R3916B-AQWT、ST25R3917B-AQWT
STマイクロエレクトロニクスは、NFCリーダーライターIC「ST25R3916B-AQWT」「ST25R3917B-AQWT」を発表した。非接触決済、機器のペアリング、ワイヤレス充電、ブランド保護などに適する。
STマイクロエレクトロニクスは2022年6月、NFCリーダーライターIC「ST25R3916B-AQWT」「ST25R3917B-AQWT」を発表した。非接触決済、機器のペアリング、ワイヤレス充電、ブランド保護など産業およびコンシューマー向けアプリケーションに適する。現在、サンプルの無償提供に応じている。
両ICは、NFCイニシエーター、ターゲット、リーダーライター、カードエミュレーションモードに対応可能なユニバーサルデバイスだ。POS端末アプリケーション向けに最適化している。
RF出力は最大1.6Wで、アンテナを直接駆動できる。電源電圧範囲は2.4〜5.5V、ペリフェラルIO回路の動作電圧は1.65V以上だ。動作温度範囲は−40〜+105℃とする。
優れたノイズ耐性
オーバーシュートやアンダーシュートを低減するアクティブ波形補正(AWS)、放射電力を一定の範囲内に維持するダイナミック出力調整(DPO)機能を搭載する。また、独自のノイズ抑制レシーバー(NSR)とノイズ耐性構造により、周囲からのノイズに強く、放射ノイズおよび伝導ノイズ耐性にも優れる。
レジスタの設定も簡単で、マッチング回路による調整も不要のため、EMVCo 3.1aおよびNFCフォーラム CR13の認証を短期間で取得できる。
パッケージは32ピンVFQFPNまたは36ピンWLCSPで提供する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 車載用途向けのMEMS加速度センサー
STマイクロエレクトロニクスは、車載用途向けの3軸リニアMEMS加速度センサー「AIS2IH」を発表した。動作温度範囲は−40〜+115℃で、1つの高性能モードと4つの低消費電力モードを搭載している。 - 電力変換回路向けの高精度、広帯域オペアンプ
STマイクロエレクトロニクスは、電力変換回路および光学センサーでの信号処理や電流測定向けに、22MHzのゲイン帯域幅と11V/μ秒のスルーレートを有するオペアンプ「TSV7722」を発表した。 - STM32向けカメラモジュールとソフトパッケージを発売
STマイクロエレクトロニクスは、同社の汎用マイクロコントローラー「STM32」ファミリー向けのソフトウェアパッケージ「FP-AI-VISION1」と、カメラモジュールキット「B-CAMS-OMV」を発表した。 - AC電力メーター関連規格に準拠した評価ボード
STマイクロエレクトロニクスは、電力メーター用評価ボード「EVALSTPM-3PHISO」を発表した。電力やガス、水道メーターに加えて、電気自動車の充電、サーバ、太陽光発電システム用インバーターなどの用途を見込む。 - 機能を拡充した無線マイコンシリーズ
STマイクロエレクトロニクスは、無線通信方式「LoRa」に対応したワイヤレスマイクロコントローラー「STM32WL」シリーズを拡充した。機能やパッケージオプションを拡充し、新たにデュアルコア搭載のマイクロコントローラーを追加している。 - 電流検出など向けの5Vデュアルオペアンプ
STマイクロエレクトロニクスは、電流検出などに適した産業機器向けの5Vデュアルオペアンプ「TSV792」を発表した。50MHzのゲイン帯域幅を有しており、高い精度で高周波信号を増幅できる。