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FWAルーターとCPE向けの5Gプラットフォーム:メディアテック T830
メディアテックは、FWAルーターおよびモバイルホットスポットのCPE向け5Gプラットフォーム「T830」を発表した。サブ6GHzの周波数帯域で最大7Gビット/秒の通信速度を提供できる。
メディアテックは2022年8月、FWA(固定無線アクセス)ルーターおよびモバイルホットスポットのCPE(Customer Premises Equipment)向け5G(第5世代移動通信)プラットフォーム「T830」を発表した。4nmプロセスを採用しており、サブ6GHzの周波数帯域で最大7Gビット/秒の通信速度を提供できる。
5Gセルラーモデム「M80」などを集積
同プラットフォームが搭載するメインSoC(System on Chip)は、「Arm Cortex-A55」CPUを備えた「3GPP Release-16」対応の5Gセルラーモデム「M80」や、GNSSレシーバー、サブ6GHz対応のRFトランシーバー、パワーマネジメントICなどを集積する。モデムM80のセルラー機能は、5G NSAと5G SAの双方に対応可能で、4CC-CAまでのサブ6GHzの接続や、FDDおよびTDDの混在双方向通信にも対応する。
また、メインSoCは、NPU(ネットワーク処理ユニット)やWi-Fiオフロードエンジンも備える。CPUを用いずに、5GセルラーからEthernetやWi-Fiへのマルチギガビットのルーティング速度に対応する。
その他に、ディスプレイドライバを搭載した3D GPUを採用。RDK-BやprplOS、OpenSyncに対応し、複数のティア1オペレーターのオープンOSフレームワーク仕様にも準拠している。
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