36V対応のコイル一体型降圧DC-DCコンバーター、トレックス:自己消費電流は11μA
トレックス・セミコンダクターは、小型コイル一体型降圧micro DC-DCコンバーター「XCL247」「XCL248」シリーズを開発した。入力電圧は最大36V、出力電流は最大600mAとなる。
トレックス・セミコンダクターは2025年4月、小型コイル一体型降圧micro DC-DCコンバーター「XCL247」「XCL248」シリーズを開発した。既に量産中で、参考価格はいずれも308円(税込)だ。
両シリーズとも、入力電圧は3〜36Vで、出力電流は600mA。産業機器などで使用される12Vや24V電源入力に対応し、−40〜+105℃の温度範囲で動作する。パッケージは、3.0×3.0×1.7mmサイズのDFN3030-10Bを採用。小型かつ放熱性に優れたクールポストタイプで、基板に熱を逃がす構造となっている。
自己消費電流は11μA、ICの発熱対策も容易
従来の中高耐圧LDOから置き換えることで、実装面積を約40%縮小できる。自己消費電流は11μAと小さく、ICの発熱対策も容易だ。コイル一体型なので、プリント基板上の配線パターンを最小化でき、電流ループからのノイズ放射を低減する効果がある。
PチャンネルドライバーFETの採用により、100%デューティー対応が可能になった。入力電圧が出力電圧設定値よりも下がった場合でも、入力電圧をそのまま出力でき、入出力電圧差がほぼない条件でも使用できる。また、出力電圧が十分に立ち上がったことを知らせるPowerGood機能を備える。起動時のソフトスタート機能を使用することで、後段負荷システムの電源シーケンス制御が行える。
XCL247シリーズは、リップル電圧が低く、安定動作が可能なPWM固定制御を採用。XCL248シリーズは軽負荷から重負荷まで高効率なPWM、PFM自動切り替え制御を採用していて、用途に適した制御方式を選択できる。
主な用途として、産業用オートメーション、産機用センサー、白物家電、医療ヘルスケア、セキュリティシステムなどを見込む。
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