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マイコンとプロセッサでのソフト開発の違いマイクロプロセッサQ&Aハンドブック(7)(5/5 ページ)

マイクロプロセッサ(MPU)を使用したボードを開発するユーザーが抱えるさまざまな悩みに対し、マイクロプロセッサメーカーのエンジニアが回答していく連載。今回は、「マイコンとプロセッサでのソフト開発の違い」について紹介します。

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デバッグ方法の違い:ログ/デバッガー/トレーサーを駆使したデバッグ

 プロセッサを使用した開発では、マイコンの開発に比べ、デバッグ時に調べる内容も増大します。マイコンでは、ソースコードにprintf関数を追加して、デバッグ用のメッセージを追加する方法がよく用いられると思います。プロセッサの場合、見るべきソースコードの行数は文字通り、桁が異なります。より効率的なデバッグ方法を確立することが、開発期間の短縮に効果的です。

 プロセッサの開発では1からソースコードを全て書くという事は一般的ではなく、ブートローダーやLinuxカーネルのドライバのカスタマイズを行うことで、アプリケーションを作成する事になります。問題解決の際に、初めに確認するべき内容は、コンソールに出力されるエラー内容などのログです。ログのエラーメッセージをキーワードにソースコードを全文検索し、該当箇所を特定することで、問題の解決がしやすくなります。

 また、周辺ペリフェラルに関連する問題につまづいた場合は、デバッガーが非常に強力なツールになります。問題が発生した時の周辺レジスタの値を全て取得することで、要因の特定が容易になります。

 開発が進んでくると、パフォーマンスの問題がでてくることがあります。この場合には、トレーサーやプロファイルを使用して、パフォーマンス上のボトルネックとなる実行経路を特定することが重要です。

 デバッガーやトレーサーの使い方の詳細についても、STM32MPU Wikiに掲載しています。

参考文献

stm32mpu wiki

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