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ルネサスが新16ビットマイコン、動作電流ほぼ半減:スマート家電に最適化

ルネサス エレクトロニクスが、スマート家電のシステム制御向けに最適化した16ビットマイコン「RL78/G21」を発売し、量産を開始した。動作電流を従来品に比べてほぼ半減させるとともに、セキュリティ機能も強化した。

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 ルネサス エレクトロニクスは2026年10月、スマート家電のシステム制御向けに最適化した16ビットマイコン「RL78/G21」を発売し、量産を開始した。動作電流を従来品に比べてほぼ半減させるとともに、セキュリティ機能も強化した。参考価格は0.56米ドルから(1万個購入時の想定単価)

16ビットマイコン「RL78/G21」
16ビットマイコン「RL78/G21」[クリックで拡大] 出所:ルネサス エレクトロニクス

動作電流34μA/MHz、ESD耐性は±4kV

 RL78/G21は、16ビットマイコン「RL78ファミリー」の新製品で、エアコンや冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなどのシステム制御に最適化したマイコンだ。

 ルネサスによると、RL78ファミリーは「ULPMark-PeripheralProfile」ベンチマークでトップクラスのスコアを達成し、超低消費電力性能で高く評価されているという。同社は今回、RL78ファミリーで培った低消費電力技術によって、動作電流を34μA/MHzに抑えた。これは従来品の「RL78/G13」と比較してほぼ半減した数値であり、バッテリー容量の削減や電源回路の小型化、システム全体のコスト低減に貢献するとしている。

 また、人体モデル(HBM)で±4kVの静電気放電(ESD)耐性を備えるほか、フラッシュメモリの読み出し保護やUnique-ID、Customer-IDなどのセキュリティ機能を搭載。「模倣品/クローンといった物理的な脅威から、不正アクセス、情報漏えい、改ざん、なりすましなどサイバー脅威からの保護に貢献する」としている。さらにIEC 60730に対応したセルフテストライブラリによる自己診断機能も利用できるという。

 周辺機能として、精度±1.0%の高速オンチップオシレーター(HOCO)や4Kバイト(KB)のデータフラッシュメモリを搭載。外付けの発振器やEEPROMを不要にすることで、部品表(BOM)コスト低減を可能としている。

RL78/G21のブロック図
RL78/G21のブロック図[クリックで拡大] 出所:ルネサス エレクトロニクス

 さらに、従来のRL78/G13にはなかった通信インタフェース「UARTA」を搭載し、センサーの増設などにも対応した。また、RL78/G13およびRL78/G23とのピン互換性、機能互換性も確保しているため「設計変更を最小限に抑えながら新製品へ容易に移行できる」という。動作電圧範囲は1.6〜5.5Vだ。

 RL78/G21の参考価格は、コードフラッシュメモリ128KB、44ピンLQFP品が0.56米ドルから、256KB、44ピンLQFP品が0.77米ドルからだ(いずれも1万個購入時の想定単価)

RL78/G23のタッチチャンネルも拡張

 ルネサスは併せて、16ビットマイコン「RL78/G23」に、静電容量式タッチセンシング機能を強化した製品を追加したとも発表した。従来のRL78/G23(R7F100G)は、44ピン品で14チャンネル、48ピン品で16チャンネルのタッチ入力に対応していた。新たなRL78/G23(R7F104G)では、それぞれ24チャンネル、25チャンネルに拡張。システム制御とユーザーインタフェース機能を1つのマイコンに統合することで、BOMコストの削減に貢献するとしている。

RK78ファミリーのラインアップ
RK78ファミリーのラインアップ[クリックで拡大] 出所:ルネサス エレクトロニクス

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