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» 2022年06月29日 10時00分 公開

「8ビットMCUの成長は止まらない」圧倒的な技術革新で、拡大する需要を取り込むMicrochipインテリジェント化も追い風に

IoT(モノのインターネット)デバイスをはじめとするさまざまなアプリケーションのインテリジェント化などを追い風に成長を続ける8ビットMCU市場。この市場において圧倒的なシェアを誇るMicrochip Technologyは 今四半期に8ビットMCU「PIC」および「AVR」 の新製品を一挙5ファミリー発表するなど、攻勢を強めている。今回、同社の8ビットMCU Business Unit Associate Director、Steve Kennelly氏が新製品ファミリーの技術的優位性や市場の展望について語った。

[PR/EDN Japan]
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CIP導入でこれまでにないアプリケーションもターゲットに

――Microchip社の新しい8ビットPICおよびAVR MCUの主な技術的優位性は何でしょうか。

Steve Kennelly氏 PICおよびAVR MCUはこれまでも組み込み制御システムのコード開発を容易にし、ハードウェア設計期間を短縮する事で知られていました。最新ファミリーではオペアンプなどのアナログモジュール、MVIO(マルチ電圧I/O)ポート、ADCC(計算機能付きA-Dコンバーター)、ソフトウェアで構成可能なロジックセル、仮想デジタルポートなどによってその優位性を強化しました。これらの新しい周辺モジュールと機能は全て統合開発環境で設定できます。これらを使うことで、従来のMCUでは思いもつかなかった機能を実装できます。

――Microchip社の8ビットPICおよびAVR MCUの主なアプリケーションを教えてください。

Kennelly氏 多くのPICおよびAVR MCUはシングルチップ設計、つまりそのMCUが回路で唯一のチップである設計に使われています。組み込み市場が進化と成長を続ける中、この種のシステムの数は増えています。そして、従来アナログだったアプリケーションは「スマート」なシステムに変化しつつあります。例えば照明スイッチ、充電ケーブル、サーモスタットなどです。

 さらに、PICおよびAVR 8ビットMCUは、より複雑なマルチチップシステムで特定機能を実装するために使われています。例えばデータセンターのサーバ、商用航空ネットワーク、手術支援ロボット等です。CIP(コアから独立した周辺モジュール)の導入により、PICおよびAVR MCUはあらゆる場所、従来8ビットMCUが使えなかったアプリケーションで使われています。

32ビットMCU低価格化も、増加を続ける8ビットMCU需要

――MVIOやCIP等の機能追加により、8ビットMCUのコストとサイズは増大するのでしょうか。

Kennelly氏 MCUにどのような機能を追加してもコストとサイズに影響します。新しい周辺モジュールと機能に対する当社のアプローチは、コスト増を上回る価値を付加することです。例えば、MVIO(マルチ電圧I/O)を内蔵した製品を採用した場合、MVIO非内蔵MCUと電圧レベル変換チップを合わせた場合よりも安く済みます。オペアンプやD-Aコンバーターについても同じことが言えます。

――8ビットMCUの今後についてどのようにお考えですか。32ビットMCUの低価格化に より8ビットMCUの成長が鈍化すると思いますか。

Kennelly氏 ある技術のコストが下がれば、より多くのメーカーがその技術を使用して高速で優れた使いやすい製品を作るようになります。この傾向はMCUにも当てはまり、全タイプのMCUにおいて需要が増加傾向にあります。最近、32ビットMCUにおける競合他社がメモリ容量とピン数の少ない製品を廃番にしたために、置き換えとして8ビットPICおよびAVR MCUが求められる事例が見られます。

8ビットMCU「PIC」および「AVR」

 さらに、当社の8ビットMCUは多くのシステムで32ビットMCUと一緒に使われています。そのようなシステムでは8ビットMCUの方が適しているタスクが存在するため、アナログコプロセッサやシステム管理ICとしてPICおよびAVR MCUが使われています。

インテリジェント化による要求にも完全に対応

――8ビットMCU市場におけるMicrochip社の優位性と今後の開発計画について教えてください。

Kennelly氏 8ビットMCUの市場が成長を続ける中、当社は今四半期に5つの製品ファミリーを発表し、革新を続けています。お客さまが新しいMCUを最大限に活用できるよう、MPLAB Discover、MPLAB X、MPLAB Code Configuratorなど、使いやすく優れた開発ツールへの投資を続けています。これらのツールを常に更新することで、使い慣れた開発環境を使って新しいMCUの機能を活用できるようにしています。また、最新のAVR MCUでもStudioとSTARTをサポートしています。

――MCUの将来の動向を踏まえ、Microchip社はどのような市場動向になると予想しているのでしょうか。

Kennelly氏 特にCIPとインテリジェントアナログの有用性が認識されるに従って、市場における当社の成長は続くと考えています。ますます多くのアプリケーションがインテリジェント化しています。これは、お客さまの嗜好に合わせて、従来はシンプルだったシステムに接続性や柔軟性を持たせる必要があるということです。IoT(モノのインターネット)ノード数の急増はこの動向の一例です。これらのノードは通常いくつかのシンプルなタスクを実行するもので、極めて低消費電力であることが求められます。

 例えば、1990年から現在に至るまでにホームセキュリティシステムの窓センサーとドアセンサーがどのように進化してきたのか考えてみてください。現在求められているのはDIYで設置できるセンサーです。これが意味するのは、センサー設計者は壁内配線を前提にできないということです。このようなシステムの設計には長いバッテリー寿命、使いやすいセンサーインタフェース、柔軟性、接続性が求められます。8ビットPICおよびAVR MCUはそのような条件を完全にクリアしています。

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提供:マイクロチップ・テクノロジー・ジャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:EDN Japan 編集部/掲載内容有効期限:2022年7月28日

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