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PHEVのトラックが登場、最新の安全システムも多数人とくるまのテクノロジー展 2010(2/4 ページ)

» 2010年07月01日 00時00分 公開
[本誌編集部 取材班,Automotive Electronics]

次世代のインホイールモーター

 次に、電動システム関連の展示を紹介しよう。


写真6NTNの「インテリジェント・ホイール」 写真6 NTNの「インテリジェント・ホイール」 2個のインテリジェント・ホイールを搭載した試作車による走行テストで、150km/hの最高速度と30万kmの耐久性を確認している。
写真7ピューズのLiイオン電池システム 写真7 ピューズのLiイオン電池システム これまで、太陽光発電における蓄電システムなど向けに提案してきた製品だが、今後は車載向けの展開も開始する予定である。
写真8TDK-EPCの車載電流センサー 写真8 TDK-EPCの車載電流センサー 左が磁気比例式を採用した開発品で、最大800Aまでの電流を検知できる。右は磁気平衡式の製品で、検知できる電流値は最大300Aまで。
写真9村田製作所のDC-DCコンバータモジュール 写真9 村田製作所のDC-DCコンバータモジュール 携帯電話の基地局向けに開発していた技術を、車載用途に適用した製品である。

 NTNは、走行用モーターを車輪の内部に組み込んだインホイールモーターの次世代品「インテリジェント・ホイール」を展示した(写真6)。冷却方式を従来の水冷から空冷に変更して軽量化を実現した。モーターの回転角度センサーには、検出精度が±0.4度という高精度磁気式角度センサーを採用している。

 ピューズは、Liイオン電池システムを展示した(写真7)。同システムのLiイオン電池モジュールが平らな形状であることを利用して、複数のモジュールを積層して使用している。最大192個まで積層することが可能であり、その場合には容量13.5kWh、出力電圧690VまでのLiイオン電池システムを構築することができる。

 TDK-EPCは、電動システムに用いる車載電流センサーの開発品を展示した(写真8)。この開発品は、500A以上の大電流の測定に対応するために、電流の検知方式として磁気比例式を採用している。磁気比例式は、磁気平衡式と比べて精度は低いものの、より小さなサイズで大電流に対応することが可能である。

 村田製作所は、絶縁型のDC-DCコンバータモジュールを展示した(写真9)。積層シートタイプのトランスと基板を一体化することで、通常の巻き線タイプのトランスを用いるものよりも大幅な薄型化を達成している。主に、HEVの2次電池制御ECU(電子制御ユニット)などの用途に向ける。

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