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複数AI機能をFPGAに集約 マイクロチップ製品向け開発キット常時稼働のエッジAI機器向け

マイクロチップ・テクノロジーは、同社のFPGA「PolarFire」とSoC向けAI開発キット「VectorBlox 3.0 Accelerator SDK」を発表した。

» 2026年07月28日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 マイクロチップ・テクノロジーは2026年7月、同社のFPGA「PolarFire」とSoC(System on Chip)向けAI開発キット「VectorBlox 3.0 Accelerator SDK」を発表した。IPコア「CoreVectorBlox IP」とともに無償で提供する。

AI開発キット「VectorBlox 3.0 Accelerator SDK」 AI開発キット「VectorBlox 3.0 Accelerator SDK」[クリックで拡大]出所:マイクロチップ・テクノロジー

 同開発キットは、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)モデルの最適化、コンパイル、実装を効率化する統合ツールチェーンだ。常時稼働するエッジAI機器での利用に適する。

 Neuronixの買収で獲得した技術を活用し、スパースニューラルネットワークに対応した。ゼロ値の演算を省略することで、ビジョンベースのCNNモデルの推論を高速化し、消費電力を削減している。精度を維持したまま、演算量やメモリ使用量を抑えるよう設計したという。

複数のAIワークロードを1つのFPGAに集約

 アクセラレーターはモデル規模に応じて効率的にスケールし、単一デバイス上で複数のAIワークロードを実行できる。このため、画像認識や各種センサー処理など複数のAI機能を1つの低消費電力FPGAに集約できる。

 同社の統合開発環境「Libero SoC Design Suite」と連携可能。対応デバイスのPolarFire FPGAおよびSoCは、シングルイベントアップセット(SEU)耐性やセキュアブート、耐タンパ機能を備える。航空宇宙や防衛、産業分野など、高い信頼性が求められる用途を想定する。

 伊航空宇宙会社のPlanetek Italiaは、PolarFire SoCとVectorBloxを用いて「AI-eXpress-1」衛星向けのオンボードAIパイプラインを構築したという。物体検出やセマンティックシーン解析、エッジ生成による地球観測データ処理を軌道上で実証した。

 伊AI開発企業のAIKOは、PolarFire SoCとVectorBloxを用いた「clear_CHARLES」スイートを構築。雲や船舶のオンボード検出を活用した適応型、自律型ペイロード運用を実証している。

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