「EE Times Japan×EDN Japan 統合電子版」の2012年6月号を発行しました。Cover Storyの「“小さな基地局” 携帯インフラで大きな存在へ」や、「シボレー・ボルトを解剖、電力システムの秘密に迫る」、「ドイツの太陽光発電、『失敗』から日本が学べること」など、幅広い話題を掲載しました。
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「マクロ」の時代から、より小型の「フェムト」「ピコ」「マイクロ」の時代へ――。スマートフォンやタブレットの普及でトラフィックが爆発的に増加し、通信容量が切迫する携帯電話ネットワーク。そのインフラ市場が移行期に差し掛かっている。基地局メーカーから、ネットワークプロセッサを供給する半導体ベンダーに至るまで、サプライチェーンのさまざまな階層で新たな覇権争いが始まった。
コンニャクに思う、エレクトロニクス
国立科学博物館実験植物園(つくば市)で世界最大の花「ショクダイオオコンニャク」の開花を見てきました。上下方向に細長い、高さ206cmと巨大な花が地面から直接立ち上がる姿自体は、不思議なことに普通のコンニャクの花とどことなく似ていました。小さな種から育て始め、肥料を多めに与え、「20年」かけてコンニャクイモが34kgになるまで待ち、花芽が出てから2カ月で開花まで持っていったとのこと。栽培下の開花が難しい、インドネシア原産の珍しい花です。
この花の育成が始まった20年前といえば、ケータイは第1世代移動通信(1G)の末期、Wi-FiやUSBは規格化前、Windowsは3.1、Linuxは開発が始まったばかり、液晶ディスプレイは大型でも10.4インチ型、2.5インチ型HDDの容量は最大100Mバイト、NAND型フラッシュメモリの製品化(16Mビット)が始まったばかり……そんな時代でした。
長期間にわたって地道に植物を育て続けるという世界を見た後では、動きの速いエレクトロニクス業界が、PDCA(plan-do-check-act)を素早く回せる、実は恵まれた業界なのかもしれないと感じました。(畑 陽一郎)
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