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車載情報機器の映像伝送はSTPから同軸ケーブルへ、マキシムがSerDesで両対応車載半導体

Maxim Integrated Products(マキシム)は、車載情報機器向けSerDes(シリアライザ/デシリアライザ) ICとして、接続ケーブルにSTPと同軸ケーブルの両方を利用できる「GMSL SerDesチップセットファミリ」を発表した。

» 2014年04月14日 18時30分 公開
[MONOist]
車載情報機器の映像伝送はSTPから同軸ケーブルへ、マキシムがSerDesで両対応

 Maxim Integrated Products(マキシム)は2014年4月9日(米国時間)、車載情報機器において機器本体からディスプレイに遅延なく映像を伝送する用途などに用いるSerDes(シリアライザ/デシリアライザ) ICとして、接続ケーブルにSTP(シールド付きツイストペアケーブル)と同軸ケーブルの両方を利用できる「GMSL(Gigabit Multimedia Serial Link) SerDesチップセットファミリ」を発表した。

 現在、車載情報機器の機器本体とディスプレイを接続する際にはSTPを用いるのが一般的だ。しかしSTPに替えて同軸ケーブルを使えれば、接続ケーブルのコストや重量を半減できることもあり、「自動車メーカーは使用を検討し始めている」(マキシム)という。

「GMSL SerDesチップセットファミリ」のイメージ 「GMSL SerDesチップセットファミリ」のイメージ 出典:マキシム・ジャパン

 GMSL SerDesチップセットファミリは、STPと同軸ケーブルの両方を利用できるので、現行の車両のためにSTPを使った設計を行いながらも、次世代の車両では同じチップセットを使用してシームレスに同軸ケーブルに移行することができる。最高伝送速度は3.12Gbpsあるので、1920×720画素の24ビットカラー映像を遅延なく伝送可能。最大伝送距離は15mあり、「これは競合他社品の1.5倍に達する」(マキシム)としている。この他、スペクトラム拡散機能をICに集積しているので、外付けのスペクトラム拡散クロックを使わずにEMI(電磁妨害)を低減できている点もメリットになる。

 動作温度範囲−40〜105℃。デジタルテレビ放送やBlu-rayディスクなどの著作権保護コンテンツを伝送するのに必要なHDCP機能を有する製品も用意する。

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