エスアイアイ・セミコンダクタは、1セル用リチウムイオンバッテリー保護IC「S-82A1」「S-82B1」シリーズを発売した。放電過電流/充電過電流検出電圧は±3mVで、いずれも10mVから設定が可能。動作時消費電流は標準2.0μA、動作温度範囲は−40℃〜85℃となっている。
エスアイアイ・セミコンダクタは2016年5月、1セル用リチウムイオンバッテリー保護ICの新シリーズを発売した。外付け過電流検出抵抗を用いて高精度な過電流検出を可能とする「S-82A1」シリーズと、充放電制御信号入力端子により外部から充放電制御ができる「S-82B1」シリーズの2種類となっている。
両シリーズの放電過電流/充電過電流検出電圧は±3mVで、いずれも10mVから設定が可能。より小さな抵抗値の過電流検出抵抗を選択できるため、保護回路の発熱を抑えることができる。動作時消費電流は標準2.0μA、動作温度範囲は−40℃〜85℃である。
S-82B1シリーズでは、充放電制御信号入力端子にPTCサーミスターを接続すれば、高温時にバッテリーパックの充放電を禁止する温度保護機能を追加できる。また、バッテリーパックが接続された状態でも、充放電を禁止にすることで、バッテリーパックを外した状態を模擬でき、機器の消費電流のテストが容易になるという。
パッケージは、いずれも1.6×1.8×0.5mmのSNT-6Aで、スマートフォンやウェアラブル機器などの携帯機器のリチウムイオンバッテリーパック用途に対応する。
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