メディアテックは、次世代車載用プラットフォーム「Dimensity Auto」を発表した。スマートコックピットや独自の無線通信技術、自動運転関連機能を提供する。
メディアテックは2023年4月、次世代の車載用プラットフォーム「Dimensity Auto」を発表した。「Dimensity Auto Cockpit」「Dimensity Auto Connect」「Dimensity Auto Drive」「Dimensity Auto Components」などで構成される。
高速起動のスマートコックピットとして設計されたDimensity Auto Cockpitは、ディープラーニングアクセラレーター(MDLA)とビジョンプロセッシングユニット(MVPU)を備える。3nmプロセスを用いたAI(人工知能)プロセッサを採用し、マルチディスプレイと最大8Kかつ120HzのHDR画面に対応する。
Dimensity Auto Connectは、同社独自の無線通信技術となる。5G(第5世代移動通信)やWi-Fi 7、Bluetooth、ナビゲーション、NTN(非地上ネットワーク)衛星通信などに対応。複数のワイヤレスネットワーク規格の相互運用性と共存をサポートする。
先進運転支援システム(ADAS)の中核となるDimensity Auto Driveは、高性能AIプロセッシングユニット(APU)を搭載。自動運転やインテリジェントアシスト向けのプラットフォームを提供する。
また、Dimensity Auto Componentsは、常時接続型インテリジェント車両向けのソリューション。一体型ディスプレイ技術に対応したことで、EVユニットへの可変形状有機ELスクリーン、大型画面、マルチディスプレイなどの搭載を可能にした。衛星電波が届かない地下駐車場などでも、車両位置の特定とナビゲーションを継続できる。
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