ミネベアパワーデバイスは、定格電圧3.3kVの低インダクタンスIGBTモジュール「LV-nHPD2」シリーズに、600A定格の「MBM600FS33G2」、800A定格の「MBM800GS33G2」を追加した。独自の次世代チップ「サイドゲート構造IGBT(G2版)」を搭載する。
ミネベアパワーデバイスは2026年7月、定格電圧3.3kVの低インダクタンスIGBTモジュール「LV-nHPD2」シリーズに、600A定格の「MBM600FS33G2」、800A定格の「MBM800GS33G2」を追加した。450A定格の従来品「MBM450FS33F」を含め、ユーザーが求める出力電流や動作温度条件に基づいて3タイプから選択できる。
新開発の2製品は、独自の次世代チップ「サイドゲート構造IGBT(G2版)」を搭載している。従来の450A定格品と比べ、VCE(sat)を約25%、Eon+Errを約30%低減し、電力変換効率の向上や冷却機構の簡素化、装置全体の小型化に寄与する。
パッケージは、3製品とも業界標準サイズの「LV-nHPD2」を採用。同一の筐体設計を維持しつつ、出力定格を450A、600A、800Aに変更できる。並列接続時の電流アンバランスを抑え、メガワット級のシステムまで柔軟に拡張可能だ。
800A定格品のMBM800GS33G2は、焼結銅(Cu)接合と高強度Alワイヤ接合を採用した。欧州の鉄道規格プロジェクト「Roll2Rail」の目標値に対し、3倍以上になる350万サイクルの高いパワーサイクル耐量を確認している。
最大接合部温度は、MBM600FS33G2が150℃、MBM800GS33G2が175℃。回路構成は2in1(ハーフブリッジ)になる。主な用途として、鉄道車両や電力インフラ、モータードライブ装置などの大型産業機器の電力変換システムを見込む。
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