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耐量子暗号対応のセキュアモバイルチップ、STEUのICT向け規格に準拠

STマイクロエレクトロニクスは、耐量子コンピュータ暗号に対応したセキュアモバイルチップ「ST54M」を発表した。PQCのML-KEMとデジタル署名アルゴリズムのML-DSAをハードウェアで処理できる。

» 2026年07月16日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 STマイクロエレクトロニクスは2026年6月、耐量子コンピュータ暗号に対応したセキュアモバイルチップ「ST54M」を発表した。すでにサンプル提供を開始していて、同年7月の量産開始を目指す。

セキュアモバイルチップ「ST54M」 セキュアモバイルチップ「ST54M」[クリックで拡大]出所:STマイクロエレクトロニクス

 同製品は、耐量子コンピュータ暗号を処理するハードウェア回路を備えたシングルダイソリューションだ。NFCコントローラーやセキュアエレメントIC、eSIM機能を搭載している。

 耐量子コンピュータ暗号として、PQC(Post-Quantum Cryptography)のML-KEMとデジタル署名アルゴリズムのML-DSAをハードウェアで処理可能。ハイブリッド暗号方式から完全な耐量子コンピュータ暗号への移行を支援する。サイドチャネル攻撃やフォールトインジェクション攻撃への対策も盛り込んだ。

EUのサイバーセキュリティ認証制度に準拠

 大容量メモリと強化したRFフロントエンドを搭載し、小型アンテナ、シングルエンド構成でのRF性能が向上した。また、リーダーとライターの安定動作をサポート。モバイルPOS(mPOS)やワイヤレス充電などにも対応する。

 国際規格「Common Criteria 2022」をもとにEUが制定した、情報通信技術(ICT)製品向け共通サイバーセキュリティ認証制度「EUCC」に準拠した。2026年7月には、カード決済の国際標準「EMVCo」認証も取得する予定だ。

 同社は、非接触型決済や入退出管理、交通機関の電子チケット、デジタル身分証明書、デジタルカーキー、運転免許証などを用途に想定する。移動体通信事業者や金融機関、行政機関、自動車メーカー、交通事業者、デジタルウォレット事業者などが関わる幅広いサービス基盤で利用できる。

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