開発キット「Broadcast +(プラス)」は、アルテラ製FPGA「Arria V GX」を搭載する。4K/8K、非圧縮ビデオ伝送などの高負荷な映像処理が要求されるシステム向けのインタフェースなども備えている。
アルティマは2013年4月、スーパーハイビジョン(8K)、非圧縮ビデオ伝送など負荷の重い映像処理システムの設計者向けに、アルテラ製FPGA「Arria V GX」を搭載した開発キット「Broadcast +(プラス)」を製品化した。2013年6月から販売を開始し、同年7月から出荷を行う。
Broadcast +は、4K、8Kといった高解像度に対応する次世代コンテンツ制作システムや配信機器に向けた開発キットとして製品化された。TSMCの28nm Low-Power(LP)プロセスを採用したArria V GXを搭載した他、高負荷の映像処理に不可欠な高速・大容量の外部メモリ(DDR3-1333 64bit×2チャンネル、フラッシュメモリ)を備える。さらに、SD-SDI/HD-SDI/3G-SDI、SATAインタフェースといった放送機器業界で一般的に使用される各種インタフェースを持つ。拡張コネクタとしてHSMC(2チャンネル)を搭載し、アルティマ製の「3G/HD/SD対応 8チャンネルSDI評価用ドータ・カード」を使用すれば、最大で16チャンネルのSDIインタフェースを搭載することもできる。
アルティマは、リニアテクノロジー製高性能アナログICやIDTのクロック&タイミングICといったアルテラ製品以外の取り扱いデバイスを使用し、総合的な技術・営業サポートが提供できる開発キットにしている。同社は、放送機器向けに限らず、OA機器や産業機器など画像処理が必要となるあらゆる機器をターゲットに販売していく方針である。
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