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最大150℃で動作する昇圧DC-DCコントローラーリニアテクノロジー LTC3786

リニアテクノロジーは、同期整流式昇圧DC-DCコントローラー「LTC3786」のHグレードを発売した。最高150℃の接合温度で動作し、最大効率98%で12V入力から24V、5Aの出力を生成できる。

» 2016年11月24日 09時00分 公開
[EDN Japan]

最低2.5Vの入力電圧でも動作を維持

 リニアテクノロジーは2016年11月、同期整流式昇圧DC-DCコントローラー「LTC3786」のHグレードを発売した。最高150℃の接合温度で動作し、最大効率98%で12V入力から24V、5Aの出力を生成できる。1000個購入時の単価は3.35米ドルから。MSOP-16パッケージと3×3mmのQFN-16ピンパッケージで提供する。

 LTC3786は、昇圧ダイオードをNチャンネルMOSFETに置き換えることで効率を高め、電力損失を低減している。入力電圧は4.5〜38Vで、昇圧コンバーターの出力や別の補助電源からバイアスされる場合には、起動後に入力電圧が最低2.5Vまで下がっても動作を維持できる。暗電流は55μAと少ないため、スタンバイモードでバッテリー駆動アプリケーションの動作時間を延長できるという。

回路イメージ

 また、1.2ΩのNチャンネルMOSFETゲートドライバーを内蔵し、大型MOSFETゲートを高速でスルーできるため、遷移損失を最小限に抑えて最大10Aの出力電流を可能にした。また、サイクルごとに調整可能な電流制限保護機能を搭載。検出抵抗を使用するか、インダクターのDCRの電圧降下を監視することで、電流を検出する。

 フェーズロック可能な周波数は75k〜850kHzで、プログラム可能な固定周波数は50k〜900kHz。出力電圧は、最大60Vとなっている。

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