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フローティング信号の計測に最適な光絶縁プローブテレダイン・レクロイ HVFO

テレダイン・レクロイ・ジャパンは2017年1月、パワーエレクトロニクス回路中の高電圧バスにフローティングした微小信号の計測に適した光絶縁プローブ「HVFO」を発表した。

» 2017年02月01日 09時00分 公開
[EDN Japan]

低い先端容量と高入力インピーダンス

 テレダイン・レクロイ・ジャパンは2017年1月、パワーエレクトロニクス回路中の高電圧バスにフローティングした微小信号の計測に適した光絶縁プローブ「HVFO」を発表した。単一レーザーと光ファイバーを光アイソレーションおよび変調信号+データ通信に使用し、複数の先端アクセサリーによって異なる動作電圧に対応する。

 HVFOは、低い先端容量と1M〜10MΩの入力インピーダンスを備えている。アンプは光絶縁されているため、先端チップは小信号のアッパーサイドゲートドライブ電圧そのものを計測可能。これにより、従来型の高圧差動プローブに比べて約100分の1の負荷と、140dBのコモンモード抑圧比によるノイズ除去、低いリードループインダクタンス、低い減衰比を可能とし、厳しい環境下でもゲートドライブ信号を忠実に再現できるという。

光絶縁プローブ「HVFO」の使用イメージ

 プローブ先端とオシロスコープ入力の間の光アイソレーションは、DUT(被測定デバイス)に対して望ましくない負荷効果を低減する。計測信号に重畳(ちょうじゅう)したノイズや歪み、リンギング、オーバーシュート、過渡応答も抑えることが可能だ。

 使用温度範囲は0〜50℃、コモンモード電圧定格は35kVで、60MHz帯域幅に対応した。同社では、HVFOを使用することで「プローブとともにオシロスコープをフローティングさせる危険なテストセットアップの必要性や、特殊な絶縁オシロスコープおよびデータ捕捉システムへの投資を回避できる」としている。

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