ローデ・シュワルツ・ジャパンは、5Gや高速無線通信の機器を効率的に評価するソリューションを発表した。ビームフォーミングを搭載した機器のビームの指向性を確認できる。
ローデ・シュワルツ・ジャパンは2016年12月、5G(第5世代移動通信)や高速無線通信の機器を効率的に評価するOTAパワー測定ソリューション「R&S NRPM」を発表した。ビームフォーミングを搭載した機器のビームの指向性を効率よく確認できるという。
同ソリューションは、アンテナモジュールの「R&S NRPM A66」と3チャネルセンサーモジュールの「R&S NRPM3」で構成し、簡単な測定セットアップでDUTのパワー測定・校正とビームフォーミングを評価できる。周波数範囲は27.5G〜75GHzに対応し、5Gに加え、IEEE 802.11adやIEEE 802.11ayなどの高速無線規格の測定にも対応する。
単一偏波面のビバルディアンテナとパワー検出のためのダイオードが統合されており、高い測定確度(0.2dB未満)と線形性が特長だ。アンテナが受信する信号のパワーを直接測定でき、複数のアンテナモジュールを用いてビームフォーミングを評価できる。
R&S NRPM3は、アンテナモジュールを3本まで接続できるため、複数のポイントでの測定が必要なビームフォーミングも評価可能だ。
付属の「R&S Power Viewer Plus」ソフトウェアを使用すれば、センサーをPCに接続して、合計12本のアンテナのパワー測定と測定結果をグラフで表示できる。また、「R&S TS7124 シールド・チャンバー」「R&S NRPM-ZD3 ケーブル・フィードスルー」もそろえており、統合された測定環境を提供するとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.