インフィニオン テクノロジーズは、AMR技術に基づく角度センサー「XENSIV TLE5109A16」ファミリーを発表した。角度誤差が大きくなる10〜20mTまでの低磁場でも誤差を最大0.2度に抑えるため、低磁力、安価な磁石でシステム開発ができる。
インフィニオン テクノロジーズは2019年6月、AMR(Anisotropic Magneto Resistive:異方性磁気抵抗)技術に基づく角度センサー「XENSIV TLE5109A16」ファミリーを発表した。180度までの角度測定だけでなく、偶数個の磁極対を持つモーターでの360度の測定にも対応し、10〜500mTを超える磁場に適している。
同社の高精度なAMR技術により、一般的な角度誤差は0.1度だ。XENSIV TLE5109A16ファミリーを用いると、角度誤差が大きくなる10〜20mTまでの低磁場においても、角度誤差を最大0.2度に抑えるため、低磁力で安い磁石を使用したシステム開発ができる。
同ファミリーは、シングルダイとデュアルダイの2つのバージョンを用意。デュアルダイは、自動車の機能安全要求レベルで最も高い「ASIL D」が要求される製品に適している。電源電圧も3.3Vと5Vの2種類がある。
市販されている同等製品と比べて、起動時間が40〜70マイクロ秒と短い。また、1分あたり3万回転を超える高速用途にも対応する。
パッケージは、TDSO-16を採用。ピン配置やインタフェースが同一のため、わずかな設計変更で、容易に製品やバージョンの置き換えができる。
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