マイコンユーザーのさまざまな疑問に対し、マイコンメーカーのエンジニアがお答えしていく本連載。60回目は、初級者の方からよく質問される「CORDICって何?」についてです。
素朴な疑問から技術トラブルなどマイコンユーザーのあらゆる悩みに対し、マイコンメーカーのエンジニアが回答していく連載「Q&Aで学ぶマイコン講座」。
今回は、初級者から多く寄せられる質問です。
マイコンのカタログやマニュアルに、「CORDIC搭載」と書かれているものがありますが、そもそも「CORDIC」とは何ですか? どのような機能を持っているものですか? また、どのように使うのでしょうか?
STマイクロエレクトロニクス(以下、ST)の汎用32ビットマイコン「STM32G4シリーズ」*1)に搭載されたCORDIC(COordinate Rotation DIgital Computer)を例に説明します(図1)
CORDICとは、三角関数や対数、平方根などの数学関数をソフトウェアではなく、ハードウェアで実行する機能です。特に、三角関数をハードウェアで高速演算できるので、モーター制御、計測、信号処理などの幅広いアプリケーションで使用されます。
関数で決められた引数を渡すことで自動的に演算し、その結果を結果レジスタに戻すので、使い方は簡単です。
<CORDICのメリット>
<CORDICを使用する際の注意点>
マイコンメーカーでは、CORDICの使い方に関する各種資料を提供しているので、適宜、参照すると良いでしょう。
【CORDICに関する資料例】(STマイクロエレクトロニクス/閲覧にはユーザー登録が必要です)
・アプリケーションノート
・技術ノート
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