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目の前で燃えたタンタルコン 〜 輸入した電気機器の不良Wired, Weird(1/2 ページ)

顧客からの依頼を受けて電気機器を米国から輸入したが、納品前に通電して動作を確認したら、目の前で煙が出た。今回は煙が出た電気機器の確認結果を報告する。

» 2024年11月22日 10時00分 公開

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 顧客からの依頼を受けて電気機器を米国から輸入した。納品前に通電して動作を確認したら、目の前で煙が出た。今回は煙が出た電気機器の確認結果を報告する。電気機器の写真を示す。

図1:顧客からの依頼を受けて米国から輸入した電気機器。通電して動作を確認したところ、煙が出た。 図1:顧客からの依頼を受けて米国から輸入した電気機器。通電して動作を確認したところ、煙が出た[クリックで拡大]

 図1は購入した電気機器で電源電圧の記載がなく、メーカーにマニュアルの提示を依頼した。マニュアルを受領したがマニュアルの作成時期は2005年だった。30年近く前の機器だがマニュアルはインターネット上には公開されていなかった。マニュアルで電源電圧を確認して、購入品に安定化電源で0.5Aの電流制限をかけてDC24Vを電源コネクターに接続したところ、電流リミットが働き、機器から煙の臭いがした。

 『これは危ない! 輸入品なので後処理が大変だ』と思い、やむを得ず機器を開けてみた。図2に示す。

図2:電源基板の写真。24Vから5Vを生成するコンバーターが実装されていた 図2:電源基板の写真。24Vから5Vを生成するコンバーターが実装されていた[クリックで拡大]

 図2は電源基板の写真だ。24Vから5Vを生成するコンバーターが実装されていた。DC-DCコンバーターの不良と思われるので、出力に5V電源を接続すると表示灯が点灯した。

 電源コネクターへの入力を24Vから下げて5Vから徐々に電圧を上げると、8Vで図2左の上側にあるフラットケーブル付近から煙が出た。フラットケーブルの裏側部分の基板を図3に示す。

図3:左=煙が出ていたフラットケーブルの裏側部分。下側のコンデンサーC2のヘッド部が黒くなっている/右=テスターで抵抗を図った様子。 図3:左=煙が出ていたフラットケーブルの裏側部分。下側のコンデンサーC2のヘッド部が黒くなっている/右=テスターで抵抗を図った様子[クリックで拡大]
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