東陽テクニカは、量子センシング分野向けに高感度イメージングカメラの販売を開始した。撮像方式の異なる「CCD」「EMCCD」「CMOS」「SWIR」シリーズをラインアップにそろえる。
東陽テクニカは2026年2月、量子センシング分野向けに、高感度イメージングカメラの販売を開始した。Raptor Photonicsが製造するイメージングカメラで、販売価格は要見積もりだ。
撮像方式の異なる「電荷結合素子(CCD)」「電子増倍型CCD(EMCCD)」「相補型金属酸化膜半導体(CMOS)」「短波長赤外(SWIR)」シリーズをラインアップにそろえた。X線から紫外線、近赤外線領域まで幅広い波長に対応し、微小な光の変化を正確に捉えることが可能。いずれも小型設計で、用途に応じた細かなカスタマイズにも対応する。
量子センシングでは、磁場や温度、圧力などを高精度に計測できる。電気自動車(EV)用バッテリーの電流分布把握や生体計測、半導体の故障解析など、幅広い分野での活用が期待されている。
高感度イメージングカメラは、量子センシングにおける代表的なセンサーの1つとなるダイヤモンド量子センサーにおいて、窒素(N)と空孔(V)の欠陥「ダイヤモンドNVセンター」から生じる微弱な磁気信号の変化を光として読み取る際に不可欠なデバイスになる。同社は、まずは装置メーカーへのOEM展開を中心に、設計最適化や実装支援を通じて装置性能の向上を図る計画だ。
同社は2025年7月に量子コンピュータ分野へ参入していて、今回のカメラ販売によって量子ソリューションのラインアップを拡充した。今後は防衛産業や半導体産業向けの事業領域拡大を目指すとともに、量子技術の社会実装を推進する。
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