NXP Semiconductors(NXP)は、ソフトウェア定義型自動車(SDV)向けの新しいプロセッサ「S32N7」シリーズの展開に力を入れている。S32N7は、ドメインごとに分散していた電子制御ユニット(ECU)を統合し、配線や電子部品、ソフトウェア構成を簡素化することを狙った製品だ。
NXP Semiconductors(以下、NXP)が、ソフトウェア定義型自動車(SDV)向けの新しいプロセッサ「S32N7」シリーズの展開に力を入れている。S32N7シリーズは2026年1月に発表された製品で、米国ネバダ州ラスベガスで開催された「CES 2026」でも、デモを展示した。現在は一部の顧客にサンプルを出荷中だ。
S32N7シリーズは、ドメインごとに分散していた電子制御ユニット(ECU)を統合し、配線や電子部品、ソフトウェア構成を簡素化することを狙う。NXPは、自動車メーカーが総所有コスト(TCO)を最大20%も削減できるとみている。
S32N7シリーズは、NXPの車載用プラットフォーム(車載システム用コンピューティングアーキテクチャ)「S32」シリーズの中で、ハイエンド品に位置付けられている。5nm世代のプロセスを採用し、スプリットロック機能を備えた最大8個のArm Cortex-A78AEコア(動作周波数は最大1.8GHz)や、最大12個のArm Cortex-R52コア(動作周波数は最大1.4GHz)、RISC-Vベースのアクセラレーター、ニューラルプロセッシングユニット(NPU)「eIQ Neutron」などを集積する。
NXPジャパン オートモーティブ営業統括本部 リージョナルマーケティング/シニアプリンシパル・フィールド・アプリケーション・エンジニアの小美濃知氏は、S32N7を「車両のコア機能を完全に一元化する製品」と説明する。
SDVは下図のように、自動運転機能やコネクティビティ、車載インフォテインメント(IVI)から、車両の状態管理、高電圧車載システム、セーフティ、電力/エネルギー管理まで、さまざまな要素で成り立っている。従来の自動車では、こうしたさまざまな要素を実現するシステムが個別に存在しているが、「これらを機能ごとに独立して動作させつつ、丸ごと面倒を見る」(小美濃氏)のがS32N7の最大の特徴だ。
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