Broadcomは、Samsung Electronics(以下、Samsung)と共同で、5GとWi-Fi 8を統合したFWAプラットフォームを発表した。ブロードバンド用途に最適化したリファレンスプラットフォームで、BroadcomのWi-Fi 8対応SoC(System on Chip)「BCM6776」とSamsungの5Gモデム「B1320」を統合する。業界初をうたう同プラットフォームは、3GPP Rel.17接続と、策定が進むWi-Fi 8(IEEE 802.11bn)規格を組み合わせている。
BCM6776は、高度に最適化されたトライバンドWi-Fi 8 SoCである。主な機能として、2.4GHz帯で2ストリームの40MHzチャネル、5GHz帯と6GHz帯で4ストリームの160MHzチャネルに対応するクアッドコアArmネットワークプロセッサを搭載する。これによって、完全なWi-Fi 8プラットフォームを1チップで提供する。
その他の機能として、2.4GHz帯の2×2、5GHz帯と6GHz帯の4×4に対応するWi-Fi 8のMAC/PHY/無線機能を統合し、システム設計の簡素化とコスト削減を実現する。さらに、マルチギガビット対応PHYや2.4GHz帯のパワーアンプを内蔵し、第3世代のデジタルプリディストーションにも対応することで、外付け部品の削減とRF効率の向上を図っている。2基のPCIe Gen3コントローラーによって、追加チップ1個で3周波数帯の同時利用が可能になる。
Broadcomによると、同プラットフォームは部品表(BOM)コストを削減し、基板設計を簡素化するとともに、前世代と比較して動作時の消費電力を50%削減するという。
SamsungのB1320は、3GPP Rel.17に対応した高集積かつ高電力効率の5nmプロセス採用チップセットだ。5Gのダウンリンク速度は3.43Gbps、アップリンク速度は1.17Gbpsに達し、4Rx/2Txの無線構成をサポートする。クアッドコアArm CPUを搭載した5GモデムとBCM6776のネットワークプロセッサを組み合わせることで、Wi-Fiと5G間のスループットを最大限に活用できる。また、Power Class 1.5対応のRFトランシーバー、電源管理機能、GNSSレシーバーも備える。衛星通信向けのNR-NTNとNB-NTNにも対応する。
Qualcommは、ウェアラブル機器向けにも「Snapdragon Wear Elite Platform」で5Gを提供する。パーソナルAIプラットフォームとして、常時稼働するインテリジェントなウェアラブルコンピューティング機器を実現する。GoogleのWear OS、Android、Linuxに対応し、オンデバイスAI向けのニューラルプロセッシングユニット(NPU)と、先進的な超低消費電力接続ソリューション群を備える。
Qualcommは「業界初」(同社)のマルチモード接続アーキテクチャを採用したとしていて、Snapdragon Wear Elite Platformには次の6つの先進技術を統合している。
同プラットフォームは、高い電力効率と処理速度を実現し、シングルコアCPU性能を5倍、GPU性能を最大7倍に向上させた。これにより、アプリの起動やマルチタスク、描画処理が高速かつ滑らかになる。Snapdragon Wear Eliteは、20億パラメーターの複雑なAIモデルをローカルで、より高速かつ安全に実行できる。
高度な電源管理機能によって、前世代と比較してバッテリー駆動時間が30%延びる。充電が必要になった場合も、急速充電によって約10分でバッテリー容量の50%まで充電できる。
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