米Linear Technology社は2010年7月、絶縁型のフライバックDC-DCコンバータIC「LT3575」の販売を開始した。産業用機器、医療用機器、通信機器、車載機器などの用途に向ける。16端子の小型TSSOPで供給され、1000個購入時の単価は350円から。
LT3575は1次側フライバック信号から出力電圧を検出する手法を採用している。このことから、オプトアイソレータや3次巻線、信号トランスといった、2次側出力からの帰還用部品を必要としない。入力電圧は3V〜40Vで、出力電圧は2本の外付け抵抗で設定する。出力電流が2.5Aのパワースイッチを内蔵しており、最大14Wの出力電力を供給できる。可変周波数/電流モード制御のスイッチング方式を採用しており、入力、負荷、温度の全範囲にわたり標準で±5%の出力精度を実現する。
このほかに、プログラミングが可能なソフトスタート機能、低電圧ロックアウト機能、出力電圧の温度補償機能、電流制限機能などを備える。
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