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複数の測位衛星システムに対応するレシーバIC

» 2011年04月01日 00時00分 公開
[EDN]

 STマイクロエレクトロニクスは、GPS(Global Positioning System)などの測位衛星システムからの信号を受信する測位用レシーバIC「Teseo II」を発表した。1チップで、GPSのほかGLONASS(Global Navigation Satellite System)、ガリレオ、準天頂衛星、COMPASSの各測位衛星システムからの信号を受信できる。2011年第3四半期から量産出荷を開始する予定で、50万個購入時の参考単価は約6米ドル。

 Teseo IIは、英ARM社のプロセッサコア「ARM9」をベースとしたプロセッサ「ARM946」、LNA(低ノイズアンプ)、RF回路、「G3エンジン」、周辺回路などから構成されている。ARM946とG3エンジンは、いくつかの衛星から受信した信号から最も精度良く位置を割り出せる信号を複数選んで測位する役割を担う。Teseo IIの感度は–162dBm、精度は1.5m CEP(Circular Error Probability)となっている。1.5m CEPとは、測位結果の平均値が基準位置(自分がいる位置)を中心とする直径1.5mの円内に収まるという意味である。

 なお、打ち上げられている衛星の数や、運用上の事情から、Teseo IIが実際に受信する信号は、当面は主にGPSとGLONASSになる。

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