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三菱自動車の10.5kWh仕様「i-MiEV」、東芝製のLiイオン電池を採用電気自動車

「SCiB」電池セルを採用し、品種としては、EV向けに開発された容量20Ahのものが用いられている。東芝は、電池モジュールと電池パックの組み立ても担当する。

» 2011年06月16日 00時00分 公開
[Automotive Electronics]

 三菱自動車は2011年6月、電気自動車(EV)「i-MiEV」について、リチウム(Li)イオン電池パックの容量が10.5kWhのモデル(10.5kWh仕様)を、同年夏に発売する方針を発表した。

 この10.5kWh仕様車は、経済産業省の補助金制度が適用された場合に200万円以下で購入できることを特徴とする。Liイオン電池には、東芝の「SCiB」が採用された。SCiBは、一般的なLiイオン電池セルと比べて高い充放電速度や長いサイクル寿命を備えることを特徴とする。電池セルの品種としては、EV向けに開発された容量20Ahのものが用いられている。東芝は、電池モジュール(写真1)と電池パックの組み立ても担当する。


写真1 「SCiB」の電池モジュール 写真1 「SCiB」の電池モジュール 

 なお、2009年7月から販売している、Liイオン電池パックの容量が16kWhのi-MiEVについては、現在と同じ価格を維持しながら、付帯性能や装備を改良したモデル(16kWh仕様)として2011年夏に発売する方針。Liイオン電池としては、現行のi-MiEVと同様に、三菱自動車、三菱商事、ジーエス・ユアサコーポレーションが合弁で設立したリチウムエナジー ジャパン(LEJ)のものを採用する。

 また、三菱自動車は、2011年冬に、小型商用車タイプのEV「MINICAB-MiEV」を発売することを明らかにしている。MINICAB-MiEVにも、10.5kWh仕様と16.0kWh仕様が用意されている。Liイオン電池のメーカーは、i-MiEVと同様に、10.5kWh仕様が東芝、16.0kWh仕様がLEJとなっている。

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