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I2Cインタフェースを介して出力電圧を制御できる昇降圧型DC-DCコンバータIC

» 2011年08月24日 00時00分 公開
[EDN Japan]

 インターシルは2011年8月、I2Cインタフェースを搭載する昇降圧型DC-DCコンバータIC「ISL9112」を発表した。動作中でも、同インタフェースを介して出力電圧を制御できることを特徴とする。デジタルカメラのストロボLEDや、RFパワーアンプの駆動回路など、入力電圧の変動が多い用途に向ける。すでに量産品の受注を開始している。1000個受注時の単価は2.13米ドルから。

 ISL9112は、Hブリッジを用いた同社独自の昇降圧回路が採用されている。入力電圧範囲は1.8V〜5.5Vで、出力電圧範囲は1.9V〜5V。最大出力電流は1.2A。効率は、降圧モードで最大95%となっている。同ICと、1個のインダクタ、2個のコンデンサで構成した電源回路が7.8mm×6.2mmの基板内に収まるなど、機器の小型化が可能になることも特徴としている。これらの外付け部品を小型にできるように、スイッチング周波数は昇降圧型DC-DCコンバータICとして高めの2.5MHzに設定されている。また、I2Cインタフェースを介して出力電圧を制御できる機能を持つこと以外に、降圧動作モードと昇圧動作モードを切り替えるときに発生する出力電圧の変動が小さいことから、安定した出力電圧が得やすいという。

 そのほかの仕様は以下のとおり。過電流/過熱保護、低電圧ロックアウト(UVLO)などの機能を備える。パッケージは外形寸法が3mm×3mmの12端子TDFN。動作温度範囲は−40〜85℃である。

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