村田製作所の「GJM02シリーズ」に、容量が22pFの品種が登場した。これで同シリーズは、0.2pFから22pFまで、幅広い容量の品種がそろったことになる。
村田製作所は2012年6月、同社の0402サイズ(0.4×0.2mm)のHiQタイプ積層セラミックコンデンサ「GJM02シリーズ」に、容量が11〜22pFの製品ラインアップを追加したと発表した。HiQタイプとは、同社の積層セラミックコンデンサ「GRMシリーズ」に比べて、VHF、UHF、マイクロ波の周波数帯で高いQ値を持っている製品である。0402サイズで22pFの容量を実現したのは「世界初」(同社)としている。パワーアンプなど、モバイル機器向けの高周波モジュールの用途に向ける。2012年5月より、既に量産を開始している。
村田製作所は2011年9月、0402サイズのHiQタイプ積層セラミックコンデンサを商品化した。その際は、容量が0.2〜10pFの製品をそろえていたが、今回はこれらに加えて11〜22pFの品種を用意したという。
定格電圧は16Vdc。使用温度範囲は−55〜125℃である。
また、GJM02シリーズでは、包装形態に、従来のような紙テープではなく、「W4P1」というプラスチックテーピングを使用している。テープ幅は4mm、部品ピッチは1mm。W4P1を用いることで、ESD(静電気放電)による不具合を削減したり、紙粉が飛び散って実装工程を汚染するのを防いだりできるという。
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