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利得1Gの電流-電圧変換器、100kHzの周波数特性を実現TECHNO-FRONTIER 2013 アナログ設計

エヌエフ回路設計ブロックは「TECHNO-FRONTIER 2013」(テクノフロンティア2013)で、電流-電圧変換器の新製品を展示した。利得が高いだけでなく、周波数特性が広いという特徴がある。

» 2013年07月25日 07時00分 公開
[村尾麻悠子,EDN Japan]

 エヌエフ回路設計ブロックは、「TECHNO-FRONTIER 2013」で電流-電圧変換器の新製品「CA-550シリーズ」「CA-650シリーズ」「SA-600シリーズ」を展示した。2013年1月に発表されたもので、同社が、カスタマイズ品ではなく、大量出荷を狙う標準品として提供する電流増幅器としては最初の製品群になる*)。電流出力センサーや加速度ビームモニターといった用途に向ける。

*)カスタマイズした電流増幅器は、既に多くの提供実績を持つ。

圧倒的に広い周波数特性

 標準品の電流増幅器を提供するメーカーとしては後発になるので、当然、競合他社とは差異化を図る必要がある。同社が、一番の差異化ポイントとして挙げるのが周波数特性だ。新シリーズは利得も10M(V/A)、100M、1G、10Gと高いが、周波数特性も広い。例えば、利得10M品はDC〜500kHzと、他社品に比べて約5倍の周波数特性を持つ。周波数特性における競合品との差は、利得が高いほど広がる。利得1Gの場合、競合他社品の周波数特性はDC〜1kHz前後だが、エヌエフ回路設計ブロックの新製品はDC〜100kHzを実現している。

 高い周波数帯域では雑音が懸念されるが、新製品では雑音がfA(10−15)オーダーに抑えられている。また、誘導雑音の影響を受けにくいシールドパッケージ/シールドケースを採用している。

 CA-550シリーズとCA-650シリーズは、機器組み込み用としてプリント基板に実装するもの。SA-600シリーズはスタンドアロン使用するもので、主に実験や研究開発向けとしている。CA-550シリーズ/CA-650シリーズ用の評価基板も用意している。

 外形寸法は、CA-550シリーズが59×39×10mm、CA-650シリーズが66.7×10.5×40.8mm、SA-600シリーズが76×50×21.1mmである。

左が「CA-650シリーズ」で、右が「SA-600シリーズ」(クリックで拡大)
TECHNO-FRONTIER 2013特集

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