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最大5Mポイントのメモリ長、デジタルオシロの性能/機能を大幅向上岩通計測 DS-5600シリーズ

岩通計測は、小型のデジタルオシロスコープ「ViewGo II DS-5600」シリーズを発表した。従来製品に比べてメモリ長を5倍に拡大するなど、性能や機能を大幅に高めた。

» 2014年07月02日 17時00分 公開
[EDN Japan]

 岩通計測は2014年7月、小型のデジタルオシロスコープ「ViewGo II DS-5600」シリーズを発表した。従来製品に比べてメモリ長を5倍に拡大するなど、性能や機能を大幅に高めた。

 DS-5600シリーズは、周波数帯域が100MHz、200MHz、350MHzおよび500MHzで、チャネル数が2チャネルと4チャネルの合計8機種を用意した。最大サンプリングレートは1Gサンプル/秒で、チャネル結合時は2Gサンプル/秒となる。

DS-5600シリーズの外観

 DS-5600シリーズは、搭載したハードウェアを一新することで、性能や機能が大幅に向上している。まず、メモリ長は最大5Mポイントと、従来の5倍に拡大した。これによって、複雑な波形もより詳細に観測することが可能となる。また、合否判定を行うための波形パラメータは、4個同時に設定できるようにした。4つの条件を組み合わせることで、判定の絞り込みをより厳格に行うことが可能となる。判定結果を表示色で識別することもできる。同社では「テストを繰り返し行う自動車関連のセンサー検査などで作業効率を大幅に改善できる」とみている。

 アベレージング回数はこれまでの256回から、新製品では6万5536回に増やしている。これによって、ノイズの少ない波形を得ることができるようになった。波形取り込み時にランダムノイズを減衰させ、波形トレースを滑らかにするハイレゾモード機能も搭載した。内蔵したA-Dコンバータの分解能は8ビットだが、ハイレゾモード機能を用いると最大12ビットまで改善されるという。

 さらに、エッジや欠落トリガ、パルス幅といった従来のトリガに加えて、UARTやI2C、SPIに対応した伝送信号のタイミングを捕捉することができるシリアルトリガ機能も新たに追加し、搭載している。パケット内容のトリガ条件を設定して、特定イベントの検出を可能にした。

 DS-5600シリーズの価格(税別)は、周波数帯域が100MHzで2チャネルモデルは22万円、500MHzで4チャネルモデルは72万円である。出荷は2014年7月中旬より始める予定。

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