東芝 セミコンダクター&ストレージ社は、最大15Wの送電が可能なワイヤレス給電送電用IC「TC7718FTG」を発表した。マイコンと接続して使用することで、Qi規格に準拠したワイヤレス給電送電システムを構築できる。モバイル端末や産業機器などに適しているという。
東芝 セミコンダクター&ストレージ社は2016年1月、最大15Wの送電が可能なワイヤレス給電送電用IC「TC7718FTG」を発表した。スマートフォン、タブレットなどのモバイル機器や産業機器向けなど、幅広いアプリケーションに活用できるという。
同製品は、マイコンと接続して使用することで、Wireless Power Consortiumが策定する無接点充電の国際規格Qi v1.2に準拠したワイヤレス給電送電システムを構築できる。同ICは、量産中のワイヤレス給電受電用コントロールIC「TC7764WBG」「TC7765WBG」を用いた5W/10W受電システムとの組み合わせが可能。Qi v1.2に準拠した15W受電用コントロールIC「TC7766WBG」とでは、15Wまでのワイヤレス給電に対応できる。
また、同社独自のアナログプロセス「CD-0.13」を用いて小型化/効率化に対応し、省スペースで容易に送電システムを構築できるとした。15Wワイヤレス送電により、有線充電の同等以下の時間で急速充電を可能にした。さらに、フルブリッジゲートドライバを1ch、ASK信号復調用Low Pass Filter、3.3V出力LDOを内蔵した。伝送方式は電磁誘導方式で、動作電圧範囲は4.5〜25V、駆動周波数は110k〜205kHzである。P-VQFN36-0505-0.40パッケージで提供され、量産開始は2016年春を予定している。
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