太陽誘電は、独自のソフトウェアを搭載した無線モジュール「WYSAAVKXY-XX-I」と「WYSACVLXY-XX」を商品化すると発表した。シリアルポート経由で簡単なコマンドを入力するだけで無線通信ができる。
太陽誘電は2015年10月、独自のソフトウェアを搭載した無線モジュール「WYSAAVKXY-XX-I」と「WYSACVLXY-XX」を商品化すると発表した。日本や北米の電波法に適合した無線LANモジュールに、同社独自のソフトウェア「TAIYO YUDEN Standard Application for Wireless-LAN」を搭載している。
近年、IoTをはじめ、無線通信を利用する機器は急増しており、データ通信量も増加傾向にある。一般に無線を使用する製品は、各国の法規制への対応が必要だが、従来のモジュールでは、通信するための制御ソフトウェアを機器側に搭載しなければならず、それがソフトウェア開発期間やコストの増加の要因となっていた。
太陽誘電は今回、独自の無線制御ソフトウェアを開発し、日本や北米の電波法に適合した無線LANモジュールに搭載。「WYSAAVKXY-XX-I」と「WYSACVLXY-XX」は、シリアルポート経由で簡単なコマンドを入力するだけで無線通信ができるため、無線機能を搭載するための開発期間が大幅に短縮される。
両製品は、産業機器市場(ロボット制御、バーコードを読み取るハンディターミナルなど)や環境・エネルギー市場(照明制御、スマートメーターなど)のIoTに関連したネットワーク向けの無線モジュールとして使用できる。
WYSAAVKXY-XX-Iのサンプル単価は5000円で、2015年10月より量産開始。WYSACVLXY-XXも2015年度内に量産を開始するとしている。
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