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不良シーケンサの修理――配慮のない設計が招く必然の故障Wired, Weird(1/3 ページ)

今回は、最悪ともいえるような不具合を抱えたシーケンサを修理したので、その模様を紹介していこう。電気製品の設計で配慮しなければならない非常に大切な要素を無視した“不良シーケンサ”を反面教師にしてもらいたい。

» 2016年02月12日 11時30分 公開

 前々回に三菱電機製シーケンサ「FX1-32MR」の修理を報告した。このシーケンサの動作を十分に理解できたので、今後は自信を持ってシーケンサを修理できると思っていた――。

 しかし、その自信もガタガタに崩れるような“不良シーケンサ”に遭遇してしまった。

 この“不良シーケンサ”の不具合は電気製品の設計で配慮すべき非常に重要な内容を含んでいた。今回は、最悪といえるような不具合を持った“不良シーケンサ”の修理例を報告する。

腐食した金属カバー

 読者には少しショックが大きいと思うので、少しずつシーケンサの不具合の写真を紹介しよう。まずは不良品のシーケンサのトップカバーを外した写真を図1に示す。

図1:不良品のシーケンサのトップカバーを外した写真(クリックで拡大)

 図1中、黄色い線で囲んでいるが、右上に実装されたリチウム電池の+端子が黒く変色している。また赤い線2カ所で記した下側のDSUB25ピンのコネクターの固定の金属の表面が、なぜか真っ白になっていた。図1で金属の表面が腐食していることがわかった。次にCPU基板の背面カバーの写真を図2に示す。

図2:金属カバーが全体的に腐食していることが分かる (クリックで拡大)

 図2でCPU基板の下にある金属カバーが全体的に腐食していることが分かる。読者には少しショックが大きいと思うが、そろそろこの不具合の重要な写真を示そう。図3に示す。読者には少しショックが大きいと思うが、次ページでこの不具合の重要な写真を示そう。

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