富士通セミコンダクターは、4Mビット クワッドSPI FRAM「MB85RQ4ML」のサンプル提供を開始した。108MHz動作で54Mバイト/秒のデータ転送速度を可能にしている。
富士通セミコンダクターは2016年2月、54Mバイト/秒のデータ転送が可能な、4Mビット クワッドSPI FRAM「MB85RQ4ML」を開発し、サンプルの提供を開始した。
高速動作と不揮発性メモリという2つの特長により、ネットワーキング/RAIDコントローラ/産業用コンピューティング分野での用途に適するという。
MB85RQ4MLは、1.8V単一電源、4本の入出力ピンを備えたクワッドSPIインタフェースを採用し、108MHz動作で54Mバイト/秒のデータ転送速度を可能にした。同社の44ピン パラレルインタフェース4MビットFRAMに比べ、入出力ピン数は少ないものの、約4倍の速度でデータのリード/ライトを可能にしている。
リード/ライトの保証回数は10兆回で、データ保持特性は85℃において10年。データを保存する大容量の不揮発性メモリと高速のワークメモリの中間に位置し、高速アクセスによるデータ書き換えとデータのバックアップをサポートした。そのため、連続的に設定データを書き換えるルーターなどのネットワーク機器に適しているという。ネットワーキング分野のアクセス情報を保護するメモリとして、機器の性能向上に貢献できる。
MB85RQ4MLは、16ピンのSOPパッケージで提供される。
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