車載照明向けLEDとLEDドライバーでは、小型化や放熱性能、効率、光出力、色制御を高める技術開発が進んでいる。本稿ではams OSRAMやLumiledsをはじめとする主要LEDメーカーがこの1年に発表した新製品と、その特徴を紹介する。
LEDメーカーは車載照明向けLEDの設計を継続的に強化し、車両の外装/内装照明でさらなる差別化を可能にするとともに、安全機能も向上させている。最新の開発の多くは、省スペースでより洗練されたデザインを実現する小型化、熱性能の向上、柔軟な色制御という幾つかの主要分野に重点を置いている。
LEDドライバーの開発も、こうした次世代LEDを支えるため、LEDの進化と歩調を合わせて進んでいる。パッケージングや放熱の進化に加え、統合を容易にして省スペース化を実現する、よりシンプルな設計に重点が置かれている。
ここでは、過去1年間に発表された車載外装/内装照明向けLEDとLEDドライバーの一部を紹介する。小型化、放熱性の向上、システム効率の向上、光出力の強化、精密な色制御など、幅広い改善に重点を置いた製品である。
最新の車載LED設計の中には、洗練されたフロント照明への需要に対応するものがある。その一例が、ams OSRAMの次世代薄型ヘッドランプシステム向け「OSLON Compact RM」である。同社によると、高輝度、小型フォームファクター、均一な光と色の見え方によって車載照明のデザイン性に対応し、ブランドの独自性を示すシグネチャー照明要素を実現できるという。
Compact LEDは、0.5mm2の長方形高電流チップを小型セラミックパッケージに収めている。ams OSRAMによると、小型であるため高さを最小10mmに抑えた光学システムを構成でき、従来は実現が困難だった超薄型ヘッドランプを設計できる。2パッドのパッケージ設計によってアルミニウム基板上でのはんだ付け安定性を確保し、さまざまな車載照明用途に適する。
このLEDは、アスペクト比1:1.5、0.6×0.9mmの発光領域(LEA)を採用することで光学効率を高めている。高輝度で、暗部のない均一な光出力を実現すると同時に、EV(電気自動車)にとって重要な高いエネルギー効率を維持する。
OSLON Compact RMは、高度なフロント照明用途として、ロービーム、固定式ハイビーム、ADB(配光可変型ヘッドランプ)LEDマトリックスシステムという3つの照明機能を対象とする。パッケージ内で縦向きに配置した長方形のLEAにより、OSLON Compact RMはピクセル間を正確に位置合わせでき、ADBシステムでは光を垂直方向により広く拡散できる。ams OSRAMによると、駆動電流1Aで209Mnitという高い輝度を実現し、小型レンズ部品を使用する場合でも最大限の光学性能を確保できるという。
ams OSRAMは、光出力を大幅に高めたRGB LED「OSIRE E3030」も投入し、車載内装用途向け製品を強化した。次世代アンビエント照明ソリューションを対象とし、0.5Wクラスの高い光出力と精密に制御可能な多彩な色を組み合わせ、機能面とデザイン面の両方の要件を満たす。
OSIRE E3030は、選択した色位置に応じ、ビニング電流200mAにおいて赤色で22.4〜40lm、青色で7.1〜14lm、ビニング電流150mAにおいて緑色で28〜50lmの代表的な光束を実現する。広い色域を実現する幅広い波長を用意するほか、各色チャンネルを個別に制御でき、色の選択や混色の自由度を高めている。
OSIRE E3030の外形寸法は3×3×0.6mmで、スペースに制約のある用途に適する。さらに、LEDチップをデルタ配置することで、見る角度による色の変化を抑えた優れた性能を実現すると同社は説明する。
OSIRE E3030は振動や温度変動にも耐え、車載規格に適合する。AEC-Q102認定を取得している。
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