テクトロニクスは、IEEE802.11adトランスミッターPHYの特性評価/デバッグのためのテストソリューションを発表した。同社の70GHzオシロスコープ「DPO70000SX」シリーズに搭載することで、優れたEVM(Error Vector Magnitude)測定が可能になるという。
テクトロニクスは2016年4月、同社の70GHzオシロスコープ「DPO70000SX」シリーズに対応した、IEEE802.11adトランスミッターPHYの特性評価/デバッグのためのテストソリューションを発表した。
今回発売されたソリューションは、マルチギガビット無線接続のシリコンとシステム設計における、IEEE 802.11adトランスミッターPHYの特性評価/デバッグのためのテストソリューションとなる。同社のDPO70000SXシリーズに搭載することで、EVM(Error Vector Magnitude)が、他社製品より20%優れた確度で特性評価できるという。
IEEE 802.11adは、免許不要の60GHzスペクトラム帯域(国によっては最高65.80GHz)の周波数を使用し、最高7Gbpsのデータスループットを目指している。同ソリューションは、最高70GHzの信号でのライブトリガーに対応。60G〜65GHzのスペクトラムをワンボックスでカバーするため、セットアップやデバッグを簡素化できる。
また、オシロスコープとSDLA64シリアルデータリンクビジュアライザーによるケーブル、アッテネーター、アンプのディエンベッド機能を搭載。これにより、より優れた測定確度を可能にしている。RFと時間、各ドメイン間の相関関係も分かるため、デバッグのスピードが向上し、潜在的な問題点も詳細に観察できるとした。
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