Nordic Semiconductorは、シングルチップBluetooth low energy SoC「nRF52832」の小型WL-CSPパッケージ版を提供開始した。64MHz ARM Cortex-M4Fプロセッサを搭載している。
Nordic Semiconductorは2016年7月、ウェアラブル端末や実装面積などに制約があるIoT(モノのインターネット)アプリケーション向けに、シングルチップBluetooth low energy(BLE) SoC「nRF52832」の小型WL-CSPパッケージ版を提供開始した。
WL-CSPパッケージ版の実装面積は3.0×3.2mmで、6.0×6.0mmの標準的なQFN48パッケージ版に比べて約4分の1に小型化。64MHz ARM Cortex-M4Fプロセッサを搭載し、短時間でプロトコルやアプリケーションタスクを処理するため、競合デバイスより短時間で省電力スリープモードに入ることができるという。
また、512Kバイトフラッシュと64KバイトRAM、Touch-to-Pairに対応したオンチップNFCタグ、BLE/ANT/2.4GHz仕様のマルチプロトコル無線ブロック、5.5mAのピーク時RX/TX電流、オンチップRFバラン、独自のオートパワーマネジメントシステムを採用。これらの機能により、設計者は最適な消費電力を実現できるという。
WL-CSPパッケージ版は、同社のBluetooth 4.2スタックと互換性を備え、ソフトウェアスタックS132を組み込んだ「nRF5 SDK」「nRF5 SDK for HomeKit」、ワイヤレス給電向けの「nRF5 SDK for Airfuel」などのSDKにも対応した。
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