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伝搬遅延時間19ナノ秒の絶縁型ゲートドライバー日本TI UCC21520

日本テキサス・インスツルメンツは、2チャンネル内蔵の絶縁型ゲートドライバー「UCC21520」を発表した。最大12.8kVのサージ耐性や100V/ナノ秒以上の同相過渡耐性を提供する。

» 2016年07月29日 09時00分 公開
[EDN Japan]

6ナノ秒の立ち上がり時間

 日本テキサス・インスツルメンツは(日本TI)2016年7月、5.7kVRMSの強化絶縁性能を備えた2チャンネル内蔵の絶縁型ゲートドライバー「UCC21520」を発表した。高電圧アプリケーション向けで、最大12.8kVのサージ耐性や100V/ナノ秒を超える同相過渡耐性を提供する。

 UCC21520は、ローサイド、ハイサイド、もしくはその両方やハーフブリッジの電源管理などの設計を使用目的とする。伝搬遅延時間は19ナノ秒で、最も厳密な5ナノ秒未満のチャネル間の遅延時間一致特性により、高い電力密度と高効率を可能にした。

 高周波スイッチングモードの各種アプリケーションにおいては、1.8nFの容量性負荷に対して6ナノ秒の立ち上がり時間と7ナノ秒の立ち下がり時間を提供。4Aのソース電流と6Aのシンク電流により、スイッチング損失を低減可能という。

絶縁型ゲートドライバー「UCC21520」

 入力電圧は3〜18Vで、プログラマブルのデッドタイム制御や2チャンネル内蔵、出力の並列化により、1個のデバイスで複数のアプリケーションに対応する。低静止時電流は1mA/チャンネルと低消費電力のため、エネルギー効率を向上できる。

 1000個購入時の単価は2.40米ドルで、16ピンSOICワイドボディーパッケージで供給される。評価モジュール「UCC21520EVM-286」も提供している。

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