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ウェアラブル端末の開発期間を短縮する充電ICSTマイクロ STBC02

STマイクロエレクトロニクスは、性能と消費電力を最適化し、広範な機能を統合したバッテリーチャージャーIC「STBC02」を発表した。リニアバッテリーチャージャーや低ドロップアウト電圧レギュレーターなどを集積。1000個購入時の単価は約1.1米ドルで、既に量産を開始している。

» 2016年07月14日 09時00分 公開
[EDN Japan]

バッテリーを長寿命化

 STマイクロエレクトロニクスは2016年7月、性能と消費電力を最適化し、広範な機能を統合したバッテリーチャージャーIC「STBC02」を発表した。SWIREプロトコルにより、マイクロコントローラの入出力ピン1本から全ての機能を制御できる。

 STBC02は、リニアバッテリーチャージャーや150mAの低ドロップアウト電圧レギュレーター、SPDT(単極/双投)ロードスイッチ、スマートリセット、ウォッチドッグ機能、故障時にバッテリーの損傷を防止する保護回路モジュール(PCM:Protection Circuit Module)などを集積。ウェアラブル端末や携帯端末の電力制御で重要な機能を統合している。ヘルスケアやフィットネス機能を搭載したウェアラブル端末に向く。

 電力経路を統合したことで、バッテリーの充電とシステム全体へ同時に給電が可能。通常の動作時にバッテリーからの電流量を最小限に抑えるほか、10nAの低シャットダウン電流により、バッテリー寿命を長期化した。スマートリセット、ウォッチドッグ機能を搭載しており、ソフトウェア障害時に完全なリカバリーができるという。

バッテリーチャージャーIC「STBC02」

 また、フローティング電圧Vbattを調整することで、各種リチウムイオンバッテリーが使用でき、充電方法のカスタマイズを可能にした。バッテリーをオンデマンドで監視し、システムコントローラにデータを送信することもできる。

 1000個購入時の単価は約1.1米ドルで、既に量産を開始している。

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