アナログ・デバイセズは、車載オーディオ機器向けに4種の固定小数点デジタルシグナルプロセッサ(DSP)「ADAU1466」「ADAU1467」を発表した。データ用メモリは80Kワード、プログラム用メモリは24Kワードと、内部メモリを拡張した。
アナログ・デバイセズは2017年5月、車載オーディオ機器向けに、4種の固定小数点デジタルシグナルプロセッサ(DSP)「ADAU1466」「ADAU1467」を発表した。データ用メモリは80Kワード、プログラム用メモリは24Kワードと、内部メモリを拡張した。
ADAU1466とADAU1467は、1.2Vで動作する32ビットのSigmaDSPコアを内蔵し、コア周波数294MHzと147MHzに対応。他のSigmaDSPプロセッサと同様にオーディオ処理を効率化するクアッド積和演算(Multiply‐Accumulate:MAC)アーキテクチャを採用しており、MIPS(Million Instructions Per Second)性能を最適化するハードウェアアクセラレータを装備した。
150MHzと300MHzのDSPコアが利用可能で、300MHzのDSPコアは最大1.2GMAC/秒。これにより、オーディオサンプルレート48kHzで6144の命令が実行できる。48チャンネル、32ビットのデジタルI/Oのサンプリングレートは192kHz。また、ステレオ非同期サンプルレートコンバーター(ASRC)、オーディオ信号ルーターマトリクス、オンチップRAM、PLL、クロックジェネレーターハードウェアなどを内蔵し、最大15のオーディオサンプルレートを同時に生成できる。
ADAU1466は10×10mmのLFCSPパッケージ(72ピン)、ADAU1467は12×12mmのLFCSPパッケージ(88ピン)で供給され、動作温度範囲は両製品とも−40〜105℃。量産出荷はADAU1466が同年7月、ADAU1467が同年8月から。1000個購入時の単価は、ADAU1466が7.99米ドル、ADAU1467が8.78米ドルとなる。
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