1.0MピクセルのCMOSデジタルイメージセンサー:オンセミ AR0144
オン・セミコンダクターは、グローバルシャッターを備えた、1/4型、1.0MピクセルのCMOSデジタルイメージセンサー「AR0144」を発表した。低照度から高照度条件まで、ノイズのない鮮明かつ正確な画像を高速で撮像できる。
オン・セミコンダクターは2017年11月、グローバルシャッターを備えた、1/4型、1.0Mピクセル(1280×800画素)のCMOSデジタルイメージセンサー「AR0144」を発表した。高いシャッター効率性とSN比により、ゴーストとノイズの影響を最小限に抑え、低照度から高照度条件まで、ノイズのない鮮明かつ正確な画像を高速で撮像できる。
CMOSデジタルイメージセンサー「AR0144」
露出時間は、2線式のシリアルインタフェースにより制御できる。フレームレートはフル解像度で最大60フレーム/秒(fps)。ウィンドウサイズとブランキング時間を設定すれば、解像度やフレームレートを特定の関心領域(ROI)に合わせて調整できる。
動作モードは、マスター、トリガー、オートトリガーから選択できる。他に、チューニング、ウィンドウイング、調整可能な自動露出制御、自動黒レベル補正などのカスタマイズ機能も備えた。
バーコードスキャナーなどの静的アプリケーションでは、AR0144を携帯型製品に組み込むことで電力削減や時間短縮につながる。ドローンなどの動的アプリケーションでは、低電力特性によってバッテリーの駆動時間を延長し、イメージング性能により衝突回避のための高いマッピング性能を提供する。3Dカメラ、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)アプリケーションでは、3Dマッピングや深度センシング用のデュアル画像の撮像に対して、コスト効率に優れた小型ソリューションが実現可能になるという。
5.6×5.6mmの69ボールCSPパッケージまたはベアダイで提供され、スペースに制限のある設計にも組み込むことができる。現在、モノクロデバイスを量産中で、2017年中にカラーバージョンも提供する予定だ。
- 車載カメラ向けの1.0MピクセルCMOSイメージセンサー
オン・セミコンダクターは、車載カメラ向けに、1.0MピクセルのCMOSイメージセンサー「AS0140」「AS0142」を発表した。イメージセンサーとプロセッシング機能を低電力SoC(System on Chip)に統合している。
- 車載向けのCMOSイメージセンサープラットフォーム
オン・セミコンダクターは、ADAS、ミラーリプレイス、サラウンドビューシステム、自動運転などの車載アプリケーション向けに、CMOSイメージセンサープラットフォーム「Hayabusa」とファミリー製品のCMOSイメージセンサー「AR0233」を発表した。
- 感度従来比2倍29MピクセルCCDイメージセンサー
オン・セミコンダクターは、29MピクセルのCCDイメージセンサー「KAI-29052」を発表した。500〜1050nmの波長で、同社従来製品の2倍となるイメージング感度を可能としている。
- CCT測定に対応、XYZ三刺激True Colorセンサー
amsは、2.41×1.75×1.00mmの小型サイズながら、人間の目の反応に限りなく近い照度やCCT(相関色温度)測定を可能にした、XYZ三刺激True Colorセンサー「TCS3430」を発表した。
- ジェスチャー認識を単一点検出で行う光学センサー
アナログ・デバイセズは、単一のセンサーのみで対象者の位置、近接度、ジェスチャーを測定する光学センサー「ADUX1020」を発表した。単一点検出と強い周辺光を除去する機能を搭載している。
- A-Dコンバータが支えるCMOSイメージセンサーの進化
CMOSイメージセンサーは、高精細なビデオ画像を素早く取り込めるものでなければならない。その上で要となるのが、同センサーが内蔵するA-Dコンバータだ。本稿では、CMOSイメージセンサーが内蔵するA-Dコンバータのアーキテクチャの変遷を中心に、これまでの技術的な進化の流れについて解説する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.