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最大5Mビット/秒の通信が可能な車載向けSBCインフィニオン Mid-Range+SBC、Lite SBCファミリー

インフィニオンテクノロジーズは、自動車用途で最大5Mビット/秒の通信が可能なシステムベースチップ「Mid-Range+SBC」ファミリーと「Lite SBC」ファミリーを発表した。

» 2018年10月09日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 インフィニオンテクノロジーズは2018年9月、自動車用途で最大5Mビット/秒の通信が可能なSBC(システムベースチップ)の「Mid-Range+SBC」ファミリーと「Lite SBC」ファミリーを発表した。Mid-Range+SBCは現在販売中で、Lite SBCは同年10月から販売を開始する。

 Mid-Range+SBCファミリーは、CANトランシーバーを1個、LINトランシーバーを最大2個搭載した、最大出力250mAのリニア電圧レギュレーター付きSBC。外部負荷を4つのハイサイドスイッチで駆動できる。ボディコントロールモジュールやゲートウェイモジュールなどに適している。

左から「Mid-Range-SBC-TLE9263-3BQX」、「Lite-SBC-TLE9461-3ES」、「Lite-SBC-TLE9471-3ES」

 Lite SBCファミリーは、エントリーレベルのSBCで、CANトランシーバ1個を搭載する。ハイサイドNチャンネルパワーMOSFETを駆動するためのチャージポンプを備え、スリープモード時に外部負荷を切断して、暗電流を低減できる。車載ワイヤレス充電器や窒素酸化物センサー、ギアシフター、照明制御装置などに広く利用できる。

高速通信に加え、消費電力を低減

 両ファミリーともに、パーシャルネットワーキング機能を選択すると、ECU(電子制御ユニット)をスリープあるいはストップモードに切り替えて消費電流が低減できる。さらに、電圧低下の監視、リセット機能付きウィンドウウォッチドッグ、動作モードや出力がフェイルセーフ設計になっているなど、ECUを安全に動かす診断、監視機能も備える。

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