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638nm赤色高出力半導体レーザー三菱電機 ML562G86

三菱電機は、プロジェクター用光源の新製品として、発光波長638nmの赤色高出力半導体レーザー「ML562G86」を発表した。レーザー素子の構造や製造プロセスを改良し、パルス駆動光出力3.0WにおいてMTTFが2万時間以上を達成した。

» 2019年01月08日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 三菱電機は2018年12月、プロジェクター用光源の新製品として、発光波長638nmの赤色高出力半導体レーザー「ML562G86」を発表した。2019年1月11日にサンプル提供を開始し、同年4月1日に販売を開始する。サンプル価格は1万円(税別)。

パルス駆動光出力3.0WでMTTFは2万時間以上

 ML562G86は、レーザー素子の構造や製造プロセスを改良し、従来比20%増となるパルス駆動光出力3.0WにおいてMTTF(Mean Time To Failure)2万時間を達成した。

 視感度の高い波長638nmにおける高出力化によって、レーザーダイオ−ド1個当たり従来比20%増の約145ルーメン相当の光源となり、プロジェクターの高輝度化に貢献する。発振モードは横マルチモード、しきい値電流は690mA、パルスピーク光出力は3.0W、動作電圧は2.4Vだ。

638nm赤色高出力半導体レーザー「ML562G86」

 パッケージは放熱性の高いφ9.0mmTO-CANで、パルス駆動光出力3.0Wではケース温度0〜45℃で動作する。上限のケース温度55℃ではパルス駆動光出力2.1Wで動作する。

 広動作温度範囲のため冷却構造が簡素化できるので、プロジェクターの小型化や冷却ユニットの低コスト化が可能。プロジェクターやレーザーTVの用途を見込む。

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